1287馬力とか数字バグってない? BYDのEVスーパーカー「U9」の衝撃スペック (2/2ページ)

スーパーカーも作ってしまう中国車の進化に驚き

 改めてU9のエクステリアデザインを見る。そのフォルムはやはりエアロダイアミクスを強く意識したもので、フロントマスクやリヤエンドの処理には、U9の個性が強く反映されている。左右のドアはディヘドラルドア。これもまたスーパースポーツにとっては欠かせない演出のひとつといえる。

 ボディサイドのデザインは、エッジの効いたじつにシャープな造形だ。一方のインテリアは、左右対称を意識したデザインで、助手席側にも大型のLEDモニターがレイアウトされている。

 インテリジェント・ドライバー・アシスタンス・システムも最新のハードウェアアーキテクチャーを搭載し、強大なチップコンピューティングパワーを提供。その運転支援システムはYi Sifangテクノロジープラットフォームや、これも独自のサスペンションシステム「Disus」などにリンクし、常に走行中の安全を確保してくれる仕組みだ。

 ちなみにこのDisusには複数の仕様が用意されており、そのなかには最大で200mm車高を上下させ、しかも各輪で独立しての制御も可能だというDisus Xも含まれている。

 U9がどの仕様のDisusを採用するのかは不明だが、スタンダードではダンパーのソノレイドバルブを制御して減衰力を調整するDisus C、さらにほかのオプションとしてエアサス仕様のDisus A、そして世界初のインテリジェントボディコントロールシステムとされる油圧調整式ダンパーを備えるDisus Pなどの選択が可能になるようだ。

 日本市場への本格的な進出を果たし、2024年にはさらなる飛躍が期待されるBYD。そのサブブランドともいえるYangWangの正規輸入が実現すれば、それもまた必ずや大きな話題となるだろう。

 我々がわずかに目を離している間に、中国車は驚くほどに大きな進化を果たしてしまったようだ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
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