ど派手なギラギラ系だけが「デコトラ」じゃない! 3つに大別されるイマドキのデコトラ事情 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本の文化として知られるデコトラ

■飾り方は時代によって変化している

■最近のカスタムのトレンドを解説

現代のデコトラのトレンドを考察!

 映画『トラック野郎』の大ヒットとともに、1970年代に大きなブームとなったデコトラの世界。これはデコレーショントラックの略語であり、映画のヒットに伴いプラモデルを販売した、青島文化教材社の商品名でもある。自動車にさほど詳しくない人でさえも、デコトラの存在を知る人は意外にも多い。それだけ目立つということなのだろう。世間一般にとても広く浸透しているのである。

 そんなデコトラの世界には、どのような飾り方が存在するのだろうか。現代のトレンドについて考察してみたいと思う。

 まずは、派手に飾ることを大前提とした「スーパーアート」。ビッグサイズなステンレスパーツで武装した、文字どおりのデコトラだ。とても過激で老若男女を問わずして視線を集める目立ち仕様であるために、仕事車ではなく趣味として所有するデコトラであるケースがほとんど。

 箱の内部を部屋に改造し、キャンピングカーや事務室車として登録しているケースも数多く見受けられる。とても過激なデコトラだが、構造変更を行い車検にパスしている車両が多いという特徴もある。仕事車であれば飾りの重さで最大積載量が目減りしてしまうため派手に飾ることはできないが、荷物を積まないプライベート車であれば問題なし。むしろキャンピングカーや事務室車であれば最大積載量の規定がないため、ルールさえ守ればたやすく公認車検が取得できるのだ。

 デコトラはすべて違法改造車だ、という認識は、もう旧い。その部分については、次なる機会で触れてみたい。


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