どんなに大切にしても経年劣化は避けられない! クルマの「ヤレやすい」パーツとは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■長年に渡ってクルマを所有する場合、維持するのが大変になってくるパーツを解説

■樹脂やゴム類などのパーツは劣化するスピードが早い

■紫外線によるダメージもパーツ類の劣化を早める要因のひとつだ

どんな素材のどんなパーツの劣化が早い?

「すべてのものは移り行く。怠ることなく精進せよ」。これはお釈迦様の臨終間際、最後の言葉、遺教といわれている。

 クルマはおよそ3万点の部品から出来上がっているが、工場からラインオフした瞬間から、そのすべての部品の劣化がはじまる……。

 もっとも国産車ならどのクルマでも、10年10万kmぐらいはヤレや劣化がそれほど目立たないように作られているが、あまり長持ちしすぎても、買い替え需要が望めなくなるので、ユーザーが納得できるタイミングで消耗するよう、上手に品質管理されてきた!?

 そうしたメーカーの意向に逆らって、20年、30年と乗り続けていく場合、機能系パーツ以外で維持が大変になるのは、どんな素材の、どんなパーツだろうか?

 素材で考えると、樹脂パーツ、ゴムパーツ、スチールなどが劣化の早い部品で、本革やファブリックなども使用頻度に応じてすり切れてくる。

 具体的には、外装だとフロントウインドウ、リヤウインドウまわりのゴムモール。ここが経年劣化で痩せてきて、隙間ができてくることがある。放って置くとサビの原因にもなるので厄介なところ。

 窓枠のウェザーストリップも痛みやすく、風切り音や雨漏りの原因になることも。

 あとはナンバープレートの取り付けボルト。陸運局に置いてある標準のボルトはスチール製なのでやがて錆びてくる。新車ディーラーでクルマを買うと、ディーラーは封印委託を受けているところが大半なので、気が利いているお店なら最初からステンレス製のボルトにしてくれる例もあるが、ナンバーのボルトの錆は目立つので要注意。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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