高所恐怖症でも気絶せず! 54mの上空まで上がる「超高所作業車」を体験してみたら揺れすらなかった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ジャパントラックショーin富士スピードウェイ2023が開催

■「ブロントスカイリフト S56XR」に乗ることができた

■フィンランドの特殊車両メーカーが製造する超高所作業車だ

北欧の重機メーカーがタッグを組んだ特殊車両

 2023年10月29日に富士スピードウェイで開催されたジャパントラックショーin富士スピードウェイ2023。サーキットを大型トラックやトラクタ(トレーラーヘッド)が走り、広大なパドックではトレーラーやキャリアカー、ダンプなどさまざまな用途に応じた架装が施されたトラックや個性たっぷりにカスタマイズされたトラックなどが展示されていた。

 そのカスタムトラックの展示エリアで、驚くほど高いブームを装備した高所作業車が目を引いた。最大作業台高54mという世界最大級のブームを持つ、まるでタワーのようなその車輌は、もはや「超」高所作業車といっていい車両だった。

 この高所作業車「ブロントスカイリフト S56XR」は、フィンランドの特殊車両メーカー、ブロントスカイリフト社が製造。ベースのトラックはスカニア製。つまりフィンランドとスウェーデン、北欧のふたつの国がタッグを組んで生み出された車輌というわけだ。

 ジャパントラックショー会場でこのS56XRを出品したドライバーさんによると、日本で製造される最大の高所作業車は最高作業台高50m。それを上まわる54mもの高さを誇るこの車輌は、ブームに頑丈でかつ柔らかい特性を持つ「フィンランド鋼」と呼ばれる鋼材が使われているから実現したという。またそのブームは横に倒しての作業もでき、その最大作業半径は37.5m。ブームを高所で折り曲げ、高いビルを越えた奥での作業も可能。その作業半径(アップ・アンド・オーバー)は16mというスペックを持つ。ちなみにブロント社はこの高所作業車のほか、屈折はしご付き消防車も製造しているという。


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