ファンにはちょっと残念! 国産トラックメーカーの統合が進みこの先「実質2社」になる可能性 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本のトラックメーカーは4社で展開されてきた

■最近になって各社統合する動きが加速している

■目的は経営の合理化や生産の効率向上だ

経営の合理化や生産の効率向上のために統合する動きが加速

 日本の自動車市場は縮小傾向にある。これは少子高齢化で人口減少と労働人口の減少、さらに車齢の長期化なども影響している。最近はコロナ禍と半導体不足などの影響もあり、一段と厳しい状況にある。近年では売れないというより、納期が長期化してなかなか手に入らない状況が続いてきた。これは乗用車もトラックも同じ状況だ。

 これまで日本のトラックメーカーはいすゞと日野、UDトラックスと三菱ふそうの4社で展開されてきた。そもそも、かつての日野自動車はいすゞの工場が独立したものでルーツは同じ。さらに、いすゞからは日産なども暖簾分けのような形で誕生しているから、UDトラックスの前身である日産ディーゼルもいすゞとは関連がある。

 そうやって発展してきた日本のトラックメーカーであるが、経営の合理化や生産の効率向上のために統合する動きが加速している。

 三菱ふそうは、三菱自動車から独立したトラックメーカーだったが、ダイムラートラックスの傘下に入り、ダイムラートラックスのアジア部門を代表するブランドになった。

 そして、UDトラックスは日本デイゼル工業という会社がルーツで、日産自動車の傘下に入って日産ディーゼルとなった時代もあったが、ボルボが規模拡大を狙って買収してUDトラックスとなり、いすゞがボルボと戦略的提携を締結し、UDトラックスをボルボから買収した。

 残る日野自動車はトヨタの子会社であったが、三菱ふそうと経営統合する話が進んでいる。昨今のダイハツ同様、長らくクルマ作りを続けてきた結果、法令遵守よりも開発のコストダウンやスピードアップが優先されてしまう傾向になり、不祥事が続いたため、トヨタから見限られてしまったようだ。


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