この記事をまとめると
■運転手のオアシスであるドライブイン
■ドライブインにはプロドライバーのみならず多くの人が訪れる
■今回は群馬県の「てんぐ食堂」を紹介
各種定食はホッとするような優しい味
急速に数を減らしている運転手のオアシスのドライブインや食堂。大型の駐車場を完備するドライブインはプロドライバー御用達の場所としてはもちろん、地元の馴染み客には欠かせない存在。今回紹介するのは、デコトラ大好きな若夫婦が切り盛りする、昭和レトロ感漂う、群馬県の「てんぐ食堂」だ。
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キャベツ生産量日本一で有名な群馬県嬬恋村。訪問した「てんぐ食堂」は嬬恋村の中心部で国道406号線沿いの笹平交差点付近。最寄り駅はJR吾妻線万座駅で、鹿沢口より徒歩5分のアクセスだ。
この界隈は、飲食店も少なく、食事を取るのにも比較的苦労する地区だが、地元の方に愛される、観光客には知られざる食堂だ。木造2階建ての一軒屋のお店で、昭和を感じる外観&店内で、歴史を感じさせてくれる。信号のすぐ脇でクルマの出入りもしやすく、駐車場は乗用車なら数台停められる。ちなみに大型トラックは近辺の空き地に停めて歩いてくる必要がある。
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店頭の入口隣には野菜の直売コーナーがあり、日本一の産地であるキャベツが1玉100円で売られていたりする。これは若旦那の家業が農家で、旬の獲れたて野菜を良心的価格で販売しているからだ。この野菜直売コーナーを目当てにする地元客も多いとか。
入口の引き戸を開けると、落ち着いた店内には椅子席が少しと6畳ぐらいの座敷が正面に。右手にはカウンターが数席ある。人当たりのいい大女将は、地元の常連さんからは「お母さん」と呼ばれていて、なんだか実家のリビングでご飯をいただいているようなアットホームな雰囲気に癒される。愛想のよい若女将の接客もあって居心地はよい。
「てんぐ食堂」の大女将と若女将画像はこちら
メニューをじっくり見ると、うどんをはじめ、各種定食類、そしてカレーやチャーハン、どんぶり飯、おつまみにたまご焼き、とんかつ、鳥からあげその他あり。田舎の食堂という雰囲気で安心するメニューだ。
注文したのは冷やしのてんぐうどんセット。冷やしうどん、モツ煮、半ライス、サラダ、小鉢で1050円の満腹メニューだ。モツ煮は味噌味濃いめ、臭みもなく美味しい。「おばあちゃん=大女将 秘伝の手打ちうどん」の名物てんぐうどんは、ホッとするような優しい味で心までホッコリすること間違いなし。
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そして、若旦那の趣味の部屋のような奥の小部屋も見もの。映画『トラック野郎』のポスターなどが壁一面に貼り巡らされている。
聞けば、子どものころからカメラ小僧で、自身も好きが高じてデコトラを所有するほど。すっかり大女将も若女将も感化され、その趣味を応援するほどだ。いまでは若旦那抜きでもお店を訪れるトラックドライバーと仲よく話すこともあるとか。デコトラ好きならぜひ立ち寄って欲しい定食屋だ。
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●ショップインフォメーション
てんぐ食堂
TEL: 0279-97-2194
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村大字鎌原710-5
営業時間:11:00~19:30
定休日:不定休