イマドキの農業機械が超カッケー! トラクターや田植え機だけじゃないディープな世界だった!! (2/2ページ)

自動運転型の農業機械も登場

 少し変わった車両としては、ウニモグの小型版のようなトラックである「M31ユーロVI」がある。ドイツで製造されており、ベースはダンプ式の小型トラックだ。この車両は必ずしも農業専用というわけではなく、アダプターやオプションの組み合わせでさまざまな用途に対応が可能。農業では作物、農機具、肥料などを運搬するほか、車両前方に専用アダプターを装着することで、除草や除雪をすることができるようになるのだ。

 近未来的な車両としては、自動運転型、スマートタイプの農業機械が登場している。たとえば、運搬車として使用されているものでは、台車のような形状をした車両がある。自動運転といえば、カメラやミリ波などのセンサーを使用して障害物を認識し、プログラムされた目的地に自動的に移動するといったイメージかも知れないが、それではコストがかかって農業用運搬車として成立しにくい。

 本車両にもカメラなどのセンサーは装備されているが、それは前を歩く人の姿を追うためのもの。すなわち、先行する人に追随するタイプの車両なのだ。くわえて、リモコンでの操作も可能になっている。20°の登坂能力をもち、4WD、4WSを装備しているので路面の柔らかい畑や凹凸の激しい道でも、200kgの荷物を載せて走行が可能だ。バッテリーを搭載した電動車で、満充電時の連続稼働時間は約8時間に及ぶ。

 さらに、遠隔操作で動く草刈り機なども登場しているほか、AIを用いたロボット運搬車の開発が進められているなど、農業機械は短期間で著しい進化を遂げている。農薬散布などではドローンが積極的に導入されており、これらが融合して発展することは疑う余地がない。

 農業機械が今後どのように発展していくのか、いまから楽しみである。


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