待望の鍛造で名作ホイールが蘇る! 2025年のホイール界はSSRから目が離せない

2025年はSSRがアツい!

 SSRは、サーキットで鍛え上げた技術とノウハウを武器に、純正では決して実現できないパフォーマンス性やデザイン性を追求した日本を代表するスポーツホイールブランド。かたやディバイドは、そのSSRのフィロソフィーであるSPORTS INSPIREDをベースに、SUVに向けたスタイリッシュなホイールを展開するブランド。

 いずれも現在は鋳造モデルをラインアップの中心としているのだが、2025年はそんな2大ブランドにとって新たな局面となりそうだ。というのも両者の最新作は、いずれも垂涎の鍛造モデル。履けばどんなシーンでも一歩抜きんでること間違いナシだ。

 SSRのタイプCフォージドは、2000年に世界最軽量の看板を掲げて衝撃的なデビューを飾った名作、タイプCをさらに鍛え上げ、最先端の鍛造技術によって生まれ変わったコンペティション目線の本格派。スーパーGTやスーパー耐久、ジムカーナなど数多くのレースで培った開発力を惜しみなく投入し、超高圧の10000tプレス機による革新の鍛造製法で製造されているのがポイントだ。

 伝統の6スポークは、剛性と強度、軽量性を高次元でバランスさせ、センターからリムを最短距離で接合させた機能的に無駄のない断面形状を採用。タイヤからの入力も配慮し、リムとの接合位置も最適化。厚みを最小限に抑えたセンターパートやフランジなど、軽さに徹底してこだわっているのもコンペティションならではの設計。ハードブレーキングとフルスロットルを繰り返すモータースポーツユースでもロスなく路面にパワーを伝えられるよう、全サイズにローレット加工を施している本格派。

 スポークの薄さ、抜けの大きさ、そのどれもが精悍で機能美。確かな戦闘力をもちながら、フォージドロゴもあしらうなど優越のビジュアルも兼ね備えられている。

 本格コンペティションなたたずまいとなるSSRタイプCフォージドに対し、ディバイドからの発進となるLG-Fは、主にラグジュアリーな要素に長けているのが特徴。それもそのはず。ディバイドLG-Fは、ランドクルーザー300/250に向けた鍛造6交点メッシュ。軽さと剛性との両立ももちろんだが、ランクル用となればやはり高級感は重要な要素だ。

 LG-Fは削り出し鍛造。サイズごとにカットしたビレットを、タイプC同様に10000tプレスの超高圧鍛造機にて成型後、スピニングによって加圧しながらリムを成型する本格派。だからこそヘビー級なランクルのボディも余裕で受け止めるだけの剛性と軽量性の獲得に成功。同時に複雑で繊細なそのデザインは、高精度な三次元マシニング加工だからこそ実現できている。

 造形はシャープかつ複雑で、伸びやかかつ現代的。動物の角のような鋭く精悍なV字スポークの側面に、貫通した穴をもつサイドリブを設けているのは鍛造だからこそ可能となったデザインだ。スクエアに削り込んだナットホールも、リムフランジに突き刺さるように伸びたスポーク先端の造形も、文句なしに躍動的。鍛造ホイールであることがひと目でわかるブラッシュドのフィニッシュも、ランクルのプレミアム感をさらに引き上げてくれる。

 サーキットで勝つための要素がすべて詰め込まれたSSRタイプCフォージドは、もちろん走りにこだわるスポーツマシンにこそ相応しい存在。絶対的な機能美とSSRである、タイプCであるという優越もまとめて手に入れられるから要注目だ。ディバイドLG-Fはそのラグジュアリーな造形だけでなく、鍛造ゆえの圧倒的な軽さと強さを備えている点でもランクルとは好相性。アーバンユース、アウトドアユースを問わずに絶対的な存在感を発揮してくれるのも大きなアドバンテージといえよう。

 このSSRタイプCフォージド、ディバイドLG-Fだけでなく、タナベからは魅力たっぷりな2025年モデルのホイールが続々と登場。アメリカの洗練されたカスタマイズスタイルを、ジャパンメイドのクオリティで展開しているSSRエクゼキューターからは、日本刀のような鋭さを備えたプレミアム3ピースのCV06/S、エッジの効いたドレッシーな7交点メッシュとなるEX07/EX07Sという2モデルも設定される。

 さらにSSRのスポーツモデルとしてシンボリックな存在でもあるプロフェッサーからは、往年のレースで人気を博した6本スポークデザインをモディファイしたSP7、センターロックを彷彿とさせるスポーティかつプレミアムな造形がクールなプロフェッサー・メッシュの2作品が同時にデビュー。

 レーシングナイズな意匠とミリ単位でのホイールセッティングの両立をテーマとするストリート系のライナーからは、伸びやかで力強い10交点メッシュのM10モノブロックが新たにラインアップ。

 いずれ劣らぬ秀作ぞろい。まちがいない。2025年のホイールシーンは、タナベが文句なしにアツい。

  

  

2025年は豊作! SSRの新作モデルたち

●ディバイド LG-F

  

  

10000tプレス機で鍛え上げ、高精度な三次元マシニング加工によって高い性能と複雑な造形とを両立。ランクル300には22インチ、ランクル250には20インチを用意する。TPMS対応の1ピース構造。鍛造ならではのブラッシュド、グロスブラックの2色

  

  

鍛造削り出しならではのエッジーで複雑な造形が魅力。メインのV字スポーク側面には貫通したホールを持つリブを添えるなど、躍動的。直線的なコンケイブフェイスで、スポーク先端がリムフランジに突き刺さったような造形も精悍。ロゴはミーリング加工

  

●タイプC フォージド

  

  

10,000tの超高圧鍛造製法に高精度なマシニング加工が組み合わせられ、その性能と品質は折り紙付き。サイズは17&18インチで、GR86/BRZ用の17inchはハブセン仕様。各車のビッグキャリパーにも対応する。スプリントブラック、レーシングブロンズの2色

  

  

剛性と強度、軽量性を高次元でバランスさせた6スポーク。フェイスは旬のコンケイブ形状だ。センターパートは剛性を確保しつつ、厚みを抑えて軽量化にも配慮。ステンバネ付きのハブリングも設定する。全サイズでタイヤのズレを抑制するローレット加工も採用

  

●エグゼキューターCV06/06S

  

  

王道の5本スポークはまるで日本刀のように鋭利でキレのある造形。開口部も大きく、オフセットさせたファスナー部やエグったスポーク接合部など、随所に動き感の強い意匠を採用。輸入車やレクサスなどの純正キャップに対応するオプションメニューも設定

  

●エグゼキューターEX07/EX07S

  

  

インポートカーに照準を合わせたUSデザインがこだわり。フラットなスタンダードフェイスとしながらも、鋭さが際立つサイドエッジをふんだんに投入した7交点メッシュはスポーティでドレッシー。19&20インチにはシリーズ初のステップリムも採用

●プロフェッサーSP7

  

  

軽自動車をターゲットとした16インチモデル。1990年代にモータースポーツシーンを席巻したSSRレーシングホイールを現代車両に合わせてモディファイしたスポーティな6本スポーク。リム幅5.5Jをシリーズで初設定、贅沢で威張れる3ピース構造

  

●プロフェッサーメッシュ

  

  

プレミアムな要素を16インチの小径サイズに凝縮した3ピースの多交点メッシュ。オーバーヘッド構造とフルリバースリムの組み合わせで、ディスクを最大限大きく見せられるのが特徴。スーパーカーに採用されるセンターロック風スタイルも必見

  

●ライナーM10モノブロック

  

  

モノブロックの特権であるフランジオーバー形状を採用した、伸びやかで大口径感にたけた10交点メッシュ。リブで補強したスポーク根元は力強く、先端を極めて細く仕上げたスポークはシャープさが全開。スポーク裏はアンダーカット、軽量化にも配慮


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