スーパーカー大王でも悩む問題を投げてみた! フェラーリとランボルギーニって乗ると何がどう違う? (2/2ページ)

両者に共通するのは「洗練」と「挑発」

 フェラーリとランボルギーニの走り。最新世代のモデルにとって、それは「洗練」と「挑発」という言葉にたとえられるのではないかと個人的には思う。

 時代はいずれのメーカーもエレクトリックのパワートレイン技術を積極的に使う時代となり、その最高出力は4リッターのV型8気筒エンジンに3基のエレクトリックモーターを組み合わせるフェラーリのSF90ストラダーレで1000馬力ジャスト。またこちらは6.5リッターのV型12気筒エンジンと、やはり3基のエレクトリックモーターという構成の、ランボルギーニ・レヴエルトでは1015馬力と、パワー戦争はすでに1000馬力のラインを突破している。

 そのパワーをいかに効率的に、そして安全に路面に放出するのかが各社それぞれの特徴で、やはりここでも前で触れた「洗練」と「挑発」という言葉が各々にはあてはまるような気がするのだ。

 乗り心地のよさ、あるいは機能性の高さも、現代のフェラーリやランボルギーニには欠かせない性能だ。

 フェラーリが最上級のパフォーマンスと快適性を融合させたプロサングエを、またランボルギーニからはSSUV(スーパースポーツSUV)と称されるウルスがデビューを飾っていることは周知のとおりだが、これらもまたスーパーカーの新しいカタチと評することに抵抗は感じない。両社の伝統的なスーパーカーの演出は、いずれのモデルでもそれをきちんと感じることができるのだ。

 フェラーリを選ぶか、あるいはランボルギーニを選ぶか。その答えを走りの違いから導き出すのは相当に難しい。それほどに彼らのモデルは、高性能で美しく、そして非の打ちどころがない商品になってしまったのだから。


この記事の画像ギャラリー

山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報