使い勝手に関しても、GLC 220 d COREは優秀である。リヤシートの居住性は全長4725mmのボディサイズに対して十分な広さが確保されており、荷室容量も620リットル(最大1680リットル)と実用的。リヤシートの分割可倒もレバーひとつでスムースに行え、SUVに求められる多用途性をしっかり備えている。
総じて、GLC 220 d CORE(AMGライン装着車)は、メルセデスが目指す「質実剛健」の思想を現代的にアレンジしたSUVだと感じた。走り、快適性、使い勝手、そしてデザイン性まで、全方位で高い完成度を備えており、単なる価格訴求型モデルではない、真の意味での「ベーシック・ベンツ」に仕上げられているのだ。