みんなホントにSUVじゃなきゃダメ? なぜ世界的にSUVブームが巻き起こったのか考えてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■現在、世界的なSUVブームが巻き起こっている

■とくに比較的ライトでファミリーカーとしても使えるようなモデルが人気

■SUVブーム到来の理由や売れ筋モデルの特徴について解説する

パイオニアは初代RAV4!

 今、世界的なSUVブームだ。国内外の自動車メーカーはこぞってSUVの新車を登場させ、人気を得ている。なにしろポルシェなどのスポーツカーメーカー、ベントレー、ジャガーなどの超高級車メーカーでさえ、SUVを揃えているほどだ。

 ところで、SUV=スポ―ツ・ユーティリティ・ビークルは遊び、たとえばアウトドアやキャンプ、釣り、スノー&サーフスポーツにうってつけのクルマとしても認知されているが、ランドローバー・レンジローバー、ディフェンダー、ジープ・ラングラー、スズキ・ジムニーといった本格的な悪路に対応する硬派と、前輪駆動車のプラットフォームやパワーユニットを用いた比較的ライトで普段使いの乗用車、ファミリーカーとしても使える車種に分けられる。

 現在のブームの主役は後者であり、そのパイオニアは1994年に登場した初代トヨタRAV4だろう。乗用車系プラットフォーム、パワーユニットを使い、コンパクトなSUVに仕立てたわけだが、これが世界的に大ヒット。続く1997年には同じくトヨタがプレミアムなSUVとしてハリアー(北米ではレクサス)がデビュー。この2台が世界のSUVブームの火付け役となり、他社が追従していったことはまず間違いないところである。もちろん、海外でもポルシェ・カイエン(2002年~)、その共同開発車だったVWトゥアレグ、さらにあのミニまでもがSUV風のクロスオーバーグレードを登場させ、世界的なSUVブームを後押しする。

 以来、日本でもトヨタRAV4、ハリアーはもちろん、日産ジューク、エクストレイル、ホンダ・ヴェゼル、マツダCX-5などの人気が高まり、まず悪路を走る冒険に出かけるようなことをしないユーザーにも、SUVは支持されていくことになる。クロスカントリー方向に舵を切った現行RAV4のようなSUVがある一方、スタイリッシュなデザインで選べるトヨタC-HR、ヴェゼルのようなSUVがあるのも選択のしやすさとなっているはずだ。とくにコンパクトカーが愛される欧州ではコンパクトなSUVの人気が高く、VWもポロベースのコンパクトSUV、T-CROSSを登場させ、日本の国内輸入SUVの販売台数No.1を獲得したほどである。

 では、SUV人気の理由はどこにあるのだろうか。その前にSUVのメリットを紹介すると、堂々感、存在感あるスタイル、堅牢感、最低地上高と全高の高さによる“意外にも”乗り降りしやすい乗降性(シート位置が低すぎない)、高く見晴らし感覚の爽快な視界、それに伴う扱いやすさ、ワゴンに準じる荷物の積載性の高さ、そしてもちろん、最低地上高の余裕と4WDの組み合わせ(ベースはFFでも)による走破性の高さが、極悪路を走らないような人にとっても「なんとなく安心できる」となるわけだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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