個体によって車内のニオイが大きく異なっている
ただ、最近気になるのは車内に匂いのきつい芳香剤を置く車両が目立ってきていることだ。いまは車内禁煙が当たり前なのでタバコの臭いが車内に染みつくことはなくなったが、毎日のように運行し、不特定多数のひとを乗せるタクシー車内は独特の臭いがつきやすい。
過去には無香性の脱臭剤などで臭い消しをするぐらいだったのだが、最近はかなりきつい芳香剤で臭いを消している車両が目立っている。担当運転士が個々で置いているようで、同じタクシー会社の車両でも芳香剤を置いていない車両もある。
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スメハラというと、オジさんの放つ加齢臭がその代表のように扱われるが、香りのきつい整髪料や化粧品、そして芳香剤の匂いも個々人で好みがわかれることもあり、スメハラの対象となっている。
トヨタJPNタクシーでは、上級仕様にナノイーXが標準装備され、ウイルスや菌の抑制効果だけではなく、脱臭にも効果を発揮している。そもそもJPNタクシーは車内禁煙が当たり前となった時代以降に登場しているので、車内に嫌な臭いもつきにくい。JPNタクシーに乗ったときには、きつい香りの芳香剤を置いている車両以外では臭いで気になったことは記憶にない。
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筆者は新車の匂いが大好きだが、これを嫌いなひとも当然存在する。誰もが納得する芳香剤というのはなかなか存在しないだろう。筆者も絶対置くなというつもりはないが、もう少し香りを抑えた芳香剤を車内に置くようにしてもらいたいと思ったことはある。
ただ、古い車両に多いのだが、いまだに車内に乗り込むとタバコの臭いのきつい車両がある。乗客なのか運転士なのかはわからないが、明らかに直近に車内で吸ったと思われるレベルでタバコの煙の臭いがすることがある。
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評判のいい日本のタクシーではあるが、いまだに車内の臭いひとつとっても振れ幅が広い現状をみると、不満に思っているひとも多いだろうなと感じている。