コロナ禍前は広すぎて回りきれなかった上海モーターショーが……あれ? 中国経済の停滞を感じさせる若干の寂しさ (2/2ページ)

イケイケだった中国経済に停滞の兆し?

 国展は放射状にのびる2層(2階)構造でふたつの展示棟を一体化させた建物が4つ(上から見ると四葉のクローバーのように見える)あるのだが、1階スペースですら展示棟1と2が何も展示しておらず、2階部分も4つのうちひとつの棟が使われていなかった。

 使われている展示棟を見ても、コロナ禍前は結構密集して各出展社ブースが設営されていたのだが、出展社と出展社の間の隙間が目立ったり、床にカーペットだけ敷いたスペースも多く、来場者の休憩場所にもなっていた。中国系ブランドを中心に1ブランドあたりのスペースがいたずらに広く見えるところあった。

 今回の状況は、やはり中国経済の低迷を映し出しているようであった。スーパーカーや超高級ブランドは、以前よりも購入可能な層が限られているので上海ショーにブースを構えてまで拡販する必要はないと考えているのかもしれない。ブースを構えなかった欧米ブランドも、現状の販売規模を考えるとコスパが合わないと判断している可能性もある。

 もちろん欧米のオートショーのようにオワコン化しているほど会場内が寂しいわけではない。一般公開日となれば、友人や家族、カップルなどで会場はまさにひとだらけなのだが、それでも楽しそうに会場内を歩いている。あくまで地元メディア報道となるが、上海近隣を中心に泊りがけでショー会場にくるひとも多いようだ。

 しかし、コロナ禍前に比べるとどこか寂しさを感じてしまうということは、やはり中国経済が停滞していると感じてしまった。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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