輸入車だけど国産クオリティの安心感! 日本メーカーの「日本未導入車」に乗る魅力とは (2/2ページ)

日本ではラインアップされていない海外専用モデルの日本車たち

 それでも、国内にない日本メーカーのクルマというのは魅力的なモデルが少なくありません。

 たとえば、全長5m越えのミニバン、トヨタ・シエナは3列あるシート中2列目に「スーパーロングスライド・キャプテンシート」を備えた広大なインテリアが大きな魅力。また、上級グレードになると内蔵バキュームによって食べ物のくずやゴミなどを素早く掃除するといういかにもアメリカンな装備もついてきます。

 北米モデルはすべてHVなので、アルファードやヴェルファイア並みのサイズで経済性も求めたいといったユーザーにはピッタリなチョイスでしょう。

 あるいは、ランクル250のガチなライバルとも言われるホンダ・パスポートもマニアにはポピュラーなチョイス。3.5リッターV6エンジンは285馬力/355Nmというマックスパワーですから、ジェットスキーやキャンピングカーゴの牽引にはもってこい。

 ある並行業者による値付けは670万円からと設定されており、ランクル250のベース価格520万円よりもお高く感じますが、「納車待ちを何年もするくらいなら」と割り切れそうな差額ではないでしょうか。

 さらに、北米の日産ブランド、インフィニティは専門店がいくつかあるなど、なかなかの人気ぶり。なかでも、スカイライン400Rの2ドアクーペモデル、Q60レッドスポーツ400ならば人目を引くだけでなく、走りの楽しさもひとしおに違いありません。

 ともあれ、その昔の逆輸入車/輸入日本車はスタイリングの違いや左ハンドルといったポイントから「他人とは違ったクルマで目立ちたい」的なモチベーションだったかもしれませんが、現代では「国内仕様では得難い性能やメリット」へと価値観が変わってきたのかと。これだけ多様性が叫ばれる世の中ですから、正規ディーラーのモデルだけにこだわらないユーザーが増えるのも大いに納得ですね。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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