新型RAV4は「GRスポーツ」以外も熱くて「選び」が悩ましすぎる! 開発者を直撃してわかった「CORE」「Adventure」の注目ポイント!!

この記事をまとめると

■新型RAV4は「CORE」「Adventure」「GR SPORT」の3系統へとグレード構成を一新

■COREは都会派で上質な走りと実用性を両立する新たな主軸となる

■Adventureはデザインも装備も本格ラギッド志向で差別化を図った

グレードごとに個性が際立つ仕立て

 2025年5月21日、盛大にワールドプレミアされるやいなや、各所で大反響が起こっている新型RAV4。そのトピックは数多いが、そのひとつにグレード体系の刷新が挙げられるだろう。

 先代モデルのRAV4では、最廉価グレードの「X」を除くと、シティテイストな「G」系と、オフロードテイストな「Adventure」系、という2系統にわかれていた。

 それが新型では、「CORE」「Adventure」「GR SPORT」の3本柱となる。このうちGR SPORTは、GR=Toyota Gazoo Racingの走りのエッセンスが濃縮されたモデルで、トヨタの他車種にも設定があるグレードだ。GR SPORTの立ち位置は明確といえるし、RAV4が新たにGR SPORTファミリーに仲間入りしたという見方もできるだろう。

 では、残る2つが問題だ。「CORE」と「Adventure」にはそれぞれどういった狙いと背景があるのだろうか? ワールドプレミアの場で、開発者にいくつかの疑問を投げかけてみた。

——新型RAV4では、新たに「CORE」というグレードが設定されましたが、これは従来の「G」系を引き継ぐベースモデルと考えてよいのでしょうか?

「単なるベースモデルというだけでなく、新開発のドライブトレインによる走り、進化したインフォテインメント、広い荷室をはじめとする使い勝手など、新型RAV4のまさしく『コア』である要素を楽しんでいただけるよう、上質さにもこだわったのがCOREです」

——では、新型RAV4の「メイン」となる量販グレードはCOREになるのでしょうか? 

「じつは先代モデルでは、G系をメインに、派生モデルとしてAdventureを用意したかたちでした。それが予想外の反響を呼んだため、今回は都会的なイメージのCOREとアクティブなイメージのAdventureというふたつの主軸として、それぞれをしっかりと際立たせて開発しています。そういう意味では、Adventureへの期待はかなり大きいです」

——その期待のAdventure。どういった点に注目ですか?

「やはりラギッドなテイストを全面に押し出したデザインです。先ほど申し上げたとおり、新型RAV4では開発段階からAdventureにも力を入れています。それゆえ、先代モデル以上にデザイン面で個性が出ていて、縦比率の長いグリル形状やバンパーデザイン、専用のアルミホイールなどでラギッド感を演出しています」

——デザイン以外はCOREと同一ですか?

「ワイドトレッド化、専用アーチモール、ルーフレールといった装備はAdventureのみのものです。また、ラフロード走行を想定して、Adventureのみシフトノブを従来型のレバー式としています。デザインについても決して見かけ倒しではなく、ノーズピークが高くなっていることで車両感覚がより掴みやすくなっているんです」

 たしかに、COREとAdventureのフロントまわりを見比べると、そのデザインが与える印象は意外なほど異なっている。ノーズピークの高さも、一目瞭然だ。

「GR SPORT」が新たな個性派として話題に上がることが多いが、「CORE」、「Adventure」もそれぞれの世界観をしっかりともっている新型RAV4。ユーザーとしても選択肢がわかりやすく、それぞれのRAV4があるライフスタイルを想像しやすいことだろう。価格面など判明していない詳細も含めて、今後も注目してゆきたい。


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