この記事をまとめると ■ボルボ はGoogleとの提携を拡大し最新Android機能をに導入する方針を固めた
■人工知能「Gemini」により自然な会話で車両操作が可能となり利便性が向上
■Google I/Oで共同デモを実施し業界を先導する姿勢を鮮明に
ボルボ車に「Google Gemini」が載る ボルボ・カーズはGoogleとのパートナーシップを拡大し、Googleビルトイン搭載車に対して最新のAndroid Automotive OSの機能をより迅速に提供する体制を整えた。この一環として、Google I/O 2025において、ボルボEX90を用いたGoogle Geminiの共同デモンストレーションを実施。ボルボ車は今後、車載用Androidの開発におけるGoogleのリファレンスハードウェア・プラットフォームとしての役割も担っていく。
ボルボEX90のフロントマスク 画像はこちら
Google Geminiの導入により、ボルボ車のドライバーは自然な会話を通じて、より直感的かつ効率的に車両機能を操作できるようになる。たとえば、自然言語でメッセージ作成や翻訳、車両マニュアルの検索、目的地に関する情報取得などが可能となり、ドライバーの注意力を維持しながら利便性を高める。このGeminiは、現在のGoogleアシスタントに代わり、今年後半から搭載が開始される予定である。
また、ボルボ・カーズはGoogleの新機能やアップデートの開発段階でリードパートナーとして参画し、Androidの最新機能をいち早く自社車両に導入する。これにより、他社に先駆けて優れたユーザー体験を実現し、コネクテッドカーの進化を業界全体に波及させることが期待される。
ボルボEX90のインテリア 画像はこちら
ボルボ・カーズのソフトウェア・エンジニアリング グローバル責任者であるアルウィン・バッケネスは、人間中心のテクノロジーこそが優れたカスタマー・エクスペリエンスの基盤であるとした上で、Googleとのパートナーシップによって業界をリードするエコシステムから最先端機能をどこよりも早く製品に組み込めるようになると述べた。そして、今回の提携拡大を通じて、コネクテッドカーの未来を切り拓くソリューションを共に実現していく姿勢を明らかにしている。
Googleとの連携を軸に、ボルボ・カーズはユーザーに新たな車載体験を提供しつづけようとしている。次世代のコネクテッドカーにおいて、同社の動向は今後さらに注目を集めるだろう。