この記事をまとめると
■BYDは認定中古車に対し10年・30万kmのパワーバッテリー延長保証制度を開始
■既存の5年無制限保証や8年15万km保証に加え、中古車保証制度で国内最高水準に到達
■有料メンテナンスパックの新設と厳格な認定基準により中古EV市場の信頼性向上を目指す
BYD認定中古車が国内トップクラスのバッテリー保証制度へ
BYDは、2024年より競合他社に先駆けて認定中古車制度を導入している。そして今回、2025年6月1日より、BYD認定中古車に対し「初度登録から10年・30万kmまでのパワーバッテリーSoH(State of Health)延長保証制度」が新設・適用されることとなった。
BAJはすでに2025年4月から新車にも同様の保証制度を導入しており、今回の取り組みにより、新車・認定中古車の双方で長期的な安心を提供する体制が整った。
これまでもBYD認定中古車には、「5年間走行距離無制限の一般保証」「8年15万kmの高電圧部品保証」が標準で付帯されていた。これらに加えて今回「10年30万kmのパワーバッテリーSoH延長保証」が新たに加わったことにより、BYD調べ(2025年3月時点)によると、国内における自動車メーカーの中古車保証制度の中でも最上位レベルとなった。
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また、今回の保証制度導入と同時に、中古車および既販車向けの有料メンテナンスパッケージ「BYD eパスポートライト」も新たに提供を開始する。これには点検、車検、基本的な定期交換部品などが含まれ、オーナーの長期的なEVライフをサポートする。
BYD認定中古車は、初度登録から4年未満、走行距離5万km以内の車両で、整備記録簿が存在し、修復歴や改造歴がない車両に限定される。加えて、すべてBAJが輸入し、正規ディーラーにて定期点検・車検を受けていることが条件となる。これらの厳格な基準を満たす高品質な車両に、長期保証を組み合わせることで、EVに対するユーザーの不安を払拭し、安心と信頼のある中古EV市場を構築する狙いがある。
EVユーザーがより身近に、より長く安心して車と向き合える環境づくりに注力していく方針であるBYD。今後もその方針に注目だ。