日産パトロールってずいぶん懐かしい名前じゃん! 日本導入は「未定」なのに日産が試乗会まで行った理由とは? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日産にはパトロールというSUVが存在する

■7代目の現行モデルは中東エリアをメインマーケットとしている

■日本でもっとも長い歴史をもつ車名となっている

話題の日産パトロールとは

 日本を代表する自動車メーカー、日産にネガティブなニュースが続いている。

 とういうのも、ホンダとの経営統合が破談になるまでのゴタゴタが報じられたことでイメージダウン、経営陣を刷新したが2025年3月期決算では6708億円の赤字に陥り、2万人規模でのリストラを発表するなど、明るい展望が描けない状況……と感じているファンも多いのではないだろうか。

 しかし、日産に関するニュースは暗いものばかりではない。高い商品力をもった新型車の投入を期待させるような報道を見かけることも増えつつあるようだ。

 たとえば、新しい大型SUVの登場を予感させるニュースがある。

 自動車メディアをくまなくチェックしているクルマ好きであればご存じだろう、日産「パトロール」の試乗リポートを見かけることがある。

 現時点では中東仕様を、限られたメディアやジャーナリストが試乗しているという段階で、日本導入が正式発表されたわけではない。こうした展開というのは、市場の反応を見るためのメディア露出と捉えるのが妥当であり、つまりは日本での発売に向けた地ならしをしている最中という見方もできる。

 中東エリアをメインマーケットとしている日産パトロールは、まさしく砂漠を走れるタフな大型SUVとなっている。国産車でいえばトヨタ・ランドクルーザー、輸入車ではメルセデス・ベンツGクラスやレンジローバーなどがライバルとなる車格を誇る。

 それなりに高価で、大ヒットするようなタイプのモデルではないが、もし日本に導入されれば、SUV時代における日産の新しいフラッグシップとしてブランドイメージを一新する可能性も感じられる一台といえるだろう。

 しかも「パトロール」という名前には、歴史あるメーカーだけがもつヘリテージ的な価値がある。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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