この記事をまとめると
■ダイハツ・ムーヴがモデルチェンジを実施して利便性を大幅向上させた
■インテリアには数多くのポケッテリアを用意する
■開発担当者にインテリアのこだわりポイントを聞いた
11年ぶりのフルモデルチェンジでインテリアも進化
2014年の登場以来、多くの人に親しまれてきた6代目ムーヴが、ついにフルモデルチェンジを実施し、7代目へと進化を果たした。
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今回登場した新型ムーヴは、じつに11年ぶりという、昨今のクルマとしてはかなり長いサイクルでのモデルチェンジとなった。したがって、先代のデビュー当時と現在では、社会情勢やカスタマーの嗜好性などに大きな変化があったとしてもおかしくない。実際、新型ムーヴは、リヤドアをスイングドアからスライドドアへと変更している。メーカー自身もこの変化を、「市場のニーズの変化に合わせて」と説明している。
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図らずもこの変更により、新型ムーヴの最大のトピックスは、「スライドドア採用による利便性の向上」となった。しかし、利便性が向上したのは、なにもスライドドアを採用したからだけではない。そこでここでは、ともすればスライドドアの陰に隠れてしまいそうな、インテリアのユーティリティにスポットを当ててみたい。
早速、新型ムーヴでインテリアを担当したというダイハツ九州・開発部車両開発室主担当員の井上伸也さんに話を聞いてみた。
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「従来のムーヴの意匠はキープしつつ、乗員の位置を変えながら、見切りのいい、見晴らしのいい室内空間というコンセプトで開発させていただきました。そのうえで収納を多く用意し、利便性を向上させています」
確かに、新型車両の側には「ポケッテリア」という解説用のパネルが置いてあった。パネルによると、新型ムーヴには、ドリンクホルダーやユーティリティフックを含めると、12もの収納スペースがあるようだ。
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「インテリアを構成するうえで、ポケッテリア(収納)を多くつけるというところにはこだわらせていただきました。これまでのムーヴもかなり多くの収納がありましたが、従来モデルよりもさらに多くを用意しています」
インテリア全体のコンセプトを崩さずにこれだけの収納スペースを用意するには、かなりの苦労もあったことだろう。