メーカーが本気で取り組まない限りは難しい
ディーラー網の強化→国内メーカーとタイアップ
これは昔もあったアイディアですが、国内メーカーのディーラー網に相乗りするのが効率的ではないでしょうか。ホンダがローバーを売ったり、マツダのディーラーでフォードが買えたりしていたわけですから、さほど無理があるとも思えません。もちろん、当時は提携関係があったとか、新たな関税問題が浮かび上がることもあるでしょう。
また、ディーラーで扱う以上はアメ車の品質を担保することも重要で、買ったはいいけど故障ばっかり、クレームばっかりでは本末転倒ですからね。
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ならば、クルマだけでなく本国から腕っこきのメカニックやセールスマンも招聘すればいいのではないでしょうか。また、台数制限を課すというのもディーラーの負担軽減につながりそう。むしろ、アメリカ本国では故障やクレームのフィードバックが得られ、マーケティングにも役立てられるわけで、決して無理な注文でもないはずです。アメリカ人セールスマンが片言の日本語でアメ車を売ろうとする、そんなシーンを楽しみにするお客さんが増えること請け合いです。
ドイツ車を逆転する
ぶっちゃけ、これだけは無理。トランプさんがドイツ車をこきおろす、というアイディアも思いつきましたが、新たな火種になりかねませんのでボツ(笑)。そもそも、昭和の初めこそアメ車=富の象徴だったものの、派手とか品がないとか、大して性能よくないなんていわれて凋落しているわけですからね。もちろん、コルベットがGT選手権で活躍したり、フォードのトラックがドリフト選手権を勝ち抜いたりしているのですが、できあがってしまったイメージを覆すのはじつに難しいわけです。
そこで、トランプ自身がイメージチェンジを図るというのはどうでしょう。まずは「パパ大変身計画」みたいにヘアスタイルからコーディネートはもちろんのこと、言葉遣いから一挙手一投足にいたるまで「ケンタッキーおじさん」みたいになるわけです。すると、アメリカ人もいいところあるじゃない、そんな人たちが作ってるクルマなら……みたいな味変だってありえないわけでもないでしょう。
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いずれにしろ、トランプ大統領に大声をあげさせるばかりでなく、アメ車メーカー自身の努力こそ欠かせません。となると、彼らにとって高齢化、人口減少、しかもGDPが低下傾向にある日本向けなんか作ったって無駄無駄無駄! みたいな理屈になるわけで(笑)。日本でアメ車が売れるようになるのは、なかなかの難題に違いありません。