安全神話の新幹線が半年で2度の連結外れ! 連結トレーラーは大丈夫? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新幹線の連結器が走行中に外れる事故が起きた

■2024年9月と2025年3月の半年で2回発生している

■トレーラーの連結器が外れる可能性はあるのだろうか?

新幹線の連結器が外れる事故が発生

 2024年9月、東北新幹線で連結運転をしている車両の連結器が走行中に外れるという前代未聞の事故が発生した。「世界一安全な鉄道」といわれる新幹線で、このような事故が起きたことによる関係者のショックは計り知れない。ところが、これだけで終わらなかった。2025年3月に、再び同様の事故が発生したのである。幸い、両事故ともに負傷者は出ていない。

 事故の原因は明確になっていないが、少なくとも連結器の強度などには問題がなかった。考え得る可能性は、連結器の解除システムに異常があったということだ。同車両はその運用の特性から、福島駅や盛岡駅で停車するわずかの時間に、車両の増解結をしなければならない。そのため、スイッチを入れることで電気的な信号が出され、自動的に増解結するという仕組みを採用している。この電気信号に、何らかの異常が発生したと考えられているようだ。品川駅や金沢文庫駅で頻繁に増解結を行う京浜急行を始めとしたほかの鉄道でも、同様のシステムを採用しているというが、こちらでは分離事故の話は聞かない。

 今回の事故で負傷者がいなかったのは、事故発生と同時に安全装置が作動したからである。この装置より、列車は安全に停止したわけだ。しかし、これが道路を走るトレーラーであればそういうわけにはいかない。万一走行中にトレーラーの連結部が離れれば、コントロールを失ったトレーラーがどこに突っ込んでいくかは予測が不可能である。もし、積み荷が危険物や毒劇物であった場合、事故による漏洩で二次災害が起きる可能性も否定できないのだ。


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