この記事をまとめると
■教習車も保険に加入しており万が一に備えている
■路上教習では外的要因による事故もあるが教習所内での事故はほとんどない
■卒業するまでの間に保険を使われるケースは稀だ
万が一に備えて保険には加入済み
運転免許を取得する際に多くの人が通う教習所では、自動車や二輪車など、さまざまな乗りものを取り扱っています。そのため、もしものときに備えて、教習所では保険に加入しています。今回は、教習所の保険はどのようになっているのか、事故が発生したときの責任はどうなるのかなどを解説します。
教習所は教習所専用の保険に加入している場合が多い
教習所では、教習所専用の保険に加入していることがほとんど。加入している保険は、教習所内の事故や路上教習中の事故など、教習中に発生する事故に対応した「総合保険」の場合が多いです。
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全指連 総合補償保険制度では、教習中に起こる可能性が高い事故を全面的にカバーする補償となっています。運転している教習生はもちろん、同乗している教習生も補償する保険となっているため、教習中だけでなく同乗教習中に、もしものことが起きても安心です。
教習車で事故が起きることはある?
教習所は、教習業務に適した保険に加入していますが、クルマの教習に限った話をすると、教習中に事故が発生するような事態になってしまうことがあってはならないため、保険を使うことはほぼありません。
クルマの教習では、事故にならないようにするために補助ブレーキ付きの教習車を使用し、教習指導員を同乗させています。そのため、教習所内で交通事故が発生することは、ほぼゼロといえるでしょう。
一方、路上教習では、教習車が追突したり物を壊したりすることはほぼありませんが、追突されたり、当て逃げされたりすることはあります。
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もし、路上教習中に追突されたり当て逃げされたりしたときは、安全な場所にクルマを止め、負傷者の救護をし、警察に通報して、事故処理をするという流れです。このとき、警察から免許証の提示を求められますが、そのときに提示する免許証は運転者、つまり教習生の仮免許となります。
事故の発生状況などにもよりますが、追突されたり当て逃げされたりした場合は、仮免許を取り消されることはありません。ただ、違反行為をしていた場合は、仮免許が取り消される可能性があります。もし仮免許の取り消しとなった場合は、再取得しなければなりません。
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また、仮免許で路上教習をしているときに追突されたり当て逃げされたときの教習は、「中断」という扱いになることがほとんどです。教習中断となった場合は、後日改めて同じ内容の項目の教習を受けることとなります。