ルノーはまだ本気出してなかった! 「こんないいクルマ隠してたの?」な日本未導入のルノー車3台 (2/2ページ)

スタイリッシュなSUVが目白押し

シンビオズ

 ルノーが作るハイブリッドSUVの完成度は、アルカナでもって国内でも実証されたといっていいでしょう。すると、最新のハイブリッドSUV、シンビオズにも期待せずにはいられません。

 全長×全幅×全高:4410×1800×1570mmというサイズは、キャプチャーに似通ったもの。ですが、最新のルノーのデザイン言語をバチバチに使ったスタイリングはエッジーでシャープ。SUVに新たなニュアンスを生み出したというポイントでは、後述するオーストラルと同様かと。

 パワーユニットは最高出力143馬力の1.6リッター、フルハイブリッドで、当初は既存のユニットながら、ぞくぞくと新機軸を搭載予定とのこと。もっとも、ルノーは「速く走るために作ったのではなく、経済的な走りを重視した」と、さすがフランス人の倹約性を熟知したステートメントを掲げています。

 なお、2017年に同名のコンセプトカーを発表した際には完全自立走行システムを搭載予定でしたが、市販車への搭載は見送られています。このあたりこそ、日産と「やっちゃえ」ばよかった気もしますが、とにかくシンビオズは乗ってみたくなるルノーの筆頭です。

オーストラル

 シンビオズのワンクラス上位となる、CセグメントSUVのオーストラル。なんといってもアスレチックデザインと呼ばれるルノーの新たなデザインポリシーが反映されたボディがスタイリッシュです。また、プレキシガラスに線やパターンを精密に刻むことで、独特の輝きを生み出す「マイクロオプティック・プレキシガラス技術」も採用。テールランプが点灯時にまるで光が透き通るように輝くとのことですから、このへんも実車を見てみたいもの。

 オーストラルはガソリン+ハイブリッドのみのラインアップで、ディーゼルは現状でラインアップしていません。3タイプのパワーユニットが用意されており、なかでも最新世代のE-TECHハイブリッドは、1.2リッター直列3気筒ターボエンジン+モーターで、システム全体で160~200馬力を発揮。

 室内では合計24.3インチにおよぶ縦型と横型の液晶モニターが配され、最新の没入型体験を提供といいますから、これまた「見せてもらおうか、ルノーの実力とやらを」てな気分にもなりますよね。

 また、内外装をラグジュアリー、かつスポーティに装った「エスプリ・アルピーヌ」というモデルもラインアップ。その名のとおり、アルピーヌのエッセンスを盛り込んだ仕様でグレーとブラックの2トーンカラーや、アルカンタラを貼ったスポーツシートなどが追加されています。アルピーヌのユーザーはもとより、ルノー好きなら気になるモデルではないでしょうか。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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