この記事をまとめると
■アルファロメオの新型コンパクトSUV「ジュニア」が国内で発表・販売開始
■マイルドハイブリッドとBEVの2バージョンが用意される
■装備も充実して価格は税込420万円から
コンパクトSUV界へのイタリアからの刺客
2025年6月24日は、115回目を迎えるアルファロメオの設立記念日。その節目のタイミングで、待望のニューモデルが日本国内にて発表、発売開始となった。
その名はジュニア。アルファロメオでジュニアといえば、かつて存在したジュリア・スプリントGTの廉価版、GT1300ジュニアを想起する方が多いかもしれない。それから半世紀以上の年月を経て登場した新生ジュニアは、アルファロメオで初となるBEV設定車にして、3モデル目のSUVである。
発表会にてオペラのパフォーマンスとともにその姿を現した新型ジュニアは、アルファロメオといえばの鮮やかなレッドを纏っていることもあってか、ファーストコンタクトではかなりの存在感を感じさせる。
アルファロメオ・ジュニアのフロントスタイリング画像はこちら
だが実際のところ、その体躯は意外なほどコンパクトだ。アルファロメオの現行ラインアップ中で最小のモデルということで、ボディサイズは全長×全幅×全高=4195×1780×1585mmに収まる。このスリーサイズが、トヨタ・ヤリスクロスのそれ(4180×1765×1590mm)とほぼ等しいといえば、コンパクトさと対照的な迫力が伝わるだろうか。
アルファロメオ・ジュニアのリヤスタイリング画像はこちら
小さいボディサイズにして絶大なインパクトを見る者に与えるエクステリア。そのデザインの妙は、ジュニアのアピールポイントの骨頂のひとつだろう。
発表会にて登壇したチーフエクステリアデザイナーのボブ・ロムケス氏は、このジュニアのデザインにおいて直線や平面は存在せず、光と影によって表現される彫刻のような美しさを見せていると力説する。
そして、逆台形に絞り込まれ、キャビンを小さく見せるリヤウインドウや、トランク部がまるで垂直に切り落とされたかのようなコーダトロンカ・テールに、アイコニックな円形モチーフのホイールデザイン(電話機のダイヤルからインスピレーションを受けたそうだ)。そうしたディテールのすべてが、アルファロメオらしさと躍動感を表現しているという。
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