梅雨が明けても台風にゲリラ豪雨! やるとやらないじゃ天国と地獄ほど違うクルマの雨対策 (2/2ページ)

車内のお手入れも忘れずに

■室内の清掃と消臭

 湿気が車内にこもりがちな梅雨の時期だけに、臭いも気になることが増えます。車内で飲食をした場合、食べかすを落としてもそのまま放置……という人も少なくないはず。掃除機で室内のゴミを吸い取り、さらに消臭スプレーや消臭剤を置くことでイヤな臭いを取り除くことができます。なお、喫煙者であれば、天井についたタバコの臭いをクリーナーで拭き取るだけでも効果が期待できるのでおすすめです。

■エアコンのクリーニング(&エアコンフィルターの交換)

 外は蒸し暑い、車内は湿気でこもりがち。フロントガラスの曇りを取り除きたい。この時期、必然的にエアコンをオンにする機会が増えます。それとともに、吹き出し口からイヤな臭いが。主な原因はエバポレーター(冷却器)に発生するカビだといわれています。数千円の出費となりますが、ディーラーやカー用品店などでエアコンクリーニングのメニューがあるので、臭いが気になっているとしたらこの機会に試してみてください。

 その際、エアコンフィルターも交換するとさらに効果的です。品番や適合車種が分かればネット通販で入手できることが多く、DIYで交換すれば費用をグッと抑えられます。

■除湿剤を置く

 ホームセンターなどで売られている3個1パックで売られていることが多く、また100円ショップでも入手可能です(ただしこちらは1個単位で割高になることも)。お手軽に、しかも確実に車内の湿気を取り除いてくれるので、この時期はとくにおすすめです。ちなみに、痛みやすい旧車およびネオクラシックカーオーナーの必須アイテムですが、現代のクルマにももちろん有効です。

■フロアマットの汚れ対策

 面倒なこともあり、つい後まわしにしがちなのがフロアマットの汚れです。毛足の長いフロアマットが汚れると、洗うのも乾かすのも大変です。そこでおすすめなのが、この時期だけゴム製など汚れてもすぐに洗えるフロアマットに交換するという手です。汎用品であれば、1枚あたり1000円〜2000円で入手できます。さらに溝があるタイプだと、汚れが車内に流れ出ることがないのでおすすめです。

■まとめ:梅雨対策は簡単かつ低コストでできることばかり

 梅雨対策の多くが「ちょっとひと手間」でできることばかりです。なかには数千円単位の出費が伴うものもありますが、エアコンの消臭など、設備や道具がそろっていないとDIYでは効果が得られにくいものもあります。

 今回挙げたなかでも「ウオッシャー液の残量確認&補充」「ワイパーブレード&ゴムの状態の確認」「タイヤの溝の確認」は、ぜひ行うようにしてください。いざというときに役に立たないことが、事故やトラブルを引き起こす可能性があるからです。いうまでもなく、筆者自身も他人事ではありません。自戒の念を込めて、このあと愛車の状態をチェックしてきます。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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