クルマのセルフメンテに挑戦してみようかなぁ……工具はどうする? ムダにならない工具の買い方揃え方 (2/2ページ)

適切な工具の点数は作業内容によって異なる

 それらの点を踏まえてオススメの構成を考えると、スタート時にはある程度の点数が揃っていたほうがスムースに作業に入れますが、よく行う作業の内容は人によって違うので、その点数を決めるということが購入のポイントになると思います。

例1:最低限でいいという場合

 この場合は、ボックスレンチとスパナにドライバー、プライヤーなどが入った50点くらいのセットがよいでしょう。これをベースに、十字レンチなどを追加するのが無駄のない揃えかただと思います。

例2:多少の無駄は妥協して、最初にドン! と揃えてしまいたい場合

 のちのち使わない工具があっても構わないので、8割くらいの作業に対応できる内容で揃えたいという場合は、引き出しの付いたしっかりしたツールボックス入りの80点以上のセットがよいでしょう。その考えの場合は、予算が許す限り多い点数のほうが買い足す必要が減るのでいいと思います。

例3:こだわり傾向がある人の場合

 価格にもよりますが、セットになっている工具というのは、そのメーカーのラインアップのなかでは中か中の下クラスのものが選ばれていることが多く見られます。工具は、使い心地や耐久性などのクオリティが価格に比例する傾向が強いので、こだわりの強い人の場合はいずれ満足できなくなるタイミングが来るでしょう。

 この場合のアドバイスはいくつかのパターンにわかれると思いますが、自身がこだわりタイプだということを自覚しているなら、最初はコスパのよい工具から始めるのがオススメです。まず工具の使いかたを覚える段階では、いずれ買い換えるのだからという意識でコスパのよいセットを買い、勝手がわかってきたら品質の高いものに買い換えるようにすると、最終的に満足度も満たされるでしょう。

 ただし、工具もピンキリなので、価格=品質ということを念頭に据えて、ボルトやナットなど、クルマ側にダメージを与えることがないよう考えて選ぶようにしてください。


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往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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