激戦を制した大学は……
今回のRd.2に関しては、ほかのエリアとは異なる特徴がある。それが、昨シーズンまでの強豪校が集まっている点だ。
たとえば、拓殖大学や法政大学は昨年の同ラウンドで3位と4位を獲得しているほか、予選1位の北海道大学の学生は、全選手中トップのタイムを予選で叩き出している。3位には昨年のRd.2で5位だった東京電機大学もいる。そのほか、関東自動車大学校やトヨタ自動車大学校など、クルマを専門に学ぶ学生たちも集結しており、激戦は必至。
フォーミュラジムカーナ Rd.2の様子画像はこちら
そんなRd.2は初日に練習走行、2日目に競技が行われた。2日目は、まず午前ラウンドからスタート。慣熟歩行や練習走行を行い、コースを覚えた状態からスタートしていることもあり、どの学校も順調に走行を続ける。タイムは1分7秒〜10秒前後で走っている人が目立った。なかには全日本ジムカーナで戦う猛者も出走しているほど。
しかし、本番ということもあり、緊張からなのか、ミスコースやパイロンタッチ、フライングなどの違反もあり、苦渋を舐めた大学も。しかし、みんな自動車部の部員ということもあってか、全体的に見て、クルマを動かす動作はとてもスムース。団体戦というプレッシャーのなかでもさすがであった。
フォーミュラジムカーナ Rd.2の様子画像はこちら
そんな午前ラウンドは、東京電機大学が3分30秒446(ドライバー3名の合算タイム)でトップタイムを記録。2位の國學院大学が3分31秒300、3位は東京理科大学が3分32秒284というタイムを刻む。それ以降の学校は1〜15秒差ほどの範囲で収まっていた。なお、関東工業自動車大学校と明治大学はタイム抹消で順位がついていない形だ。
フォーミュラジムカーナ Rd.2の様子画像はこちら
プロドライバーやメーカーによる、デモカーを使った同乗走行を行ったあとに始まった午後のラウンドは、1本目の反省や感覚を掴んだこともあり、さらに熾烈な争いを繰り広げる。実際、1校がタイムを更新すると、すぐに次の学校がタイムを抜き返すといった接戦なのはもちろん、力が入りすぎたのか、午前のラウンドにはなかったパイロンタッチやミスコースなども増え、ドライバーへのプレッシャーも相当なものだと伝わってくる。コンマ1秒を競う光景は、プロのレースと何ら変わらない。
フォーミュラジムカーナ Rd.2の様子画像はこちら
そんな激戦となったフォーミュラジムカーナRd.2だが、フォーミュラジムカーナクラスの結果は以下のようになり、優勝は初参戦の明治大学となった。予選で1位であった北海道大学が15位となるという、予想外の結果に、勝負の厳しさを感じた。
1位:明治大学
2位:駒沢大学
3位:中央大学
4位:東京電機大学
5位:日本大学
6位:上智大学
7位:國學院大学
8位:東京理科大学
9位:群馬大学
10位:関東工業自動車大学校
11位:芝浦工業大学
12位:東北大学
13位:東京都立大学
14位:拓殖大学
15位:北海道大学
16位:日本大学生産工学部
17位:法政大学
18位:青山学院大学
19位:早稲田大学
20位:トヨタ東京自動車大学校
優勝した明治大学は、「初参戦ということもあり、最初はルールを覚えたりすることに必死だったため、勘違いしていたこともあり、不安な点が多かったです。初日の練習でもミスがあり、本番はどうなるかと思いましたが、このような結果を残せてよかったです。それと、普段の自動車部でやる競技と違い、すべてイコールコンディションというのはユニークで、シンプルに腕勝負というのも、この競技の楽しいポイントですね。本番はもちろん優勝目指して頑張ります!」と意気込みを語る。
フォーミュラジムカーナ Rd.2の様子画像はこちら
女子はクラスは、以下のような結果となり、1位は昨年の決勝戦で最下位という苦渋を舐めた、上智大学の遠藤汐里さんが輝いた。
フォーミュラジムカーナ Rd.2女子クラスの表彰式画像はこちら
1位:遠藤汐里さん(上智大学)
2位:橋西慶果さん(東京理科大学)
3位:進藤萌音さん(東京大学)
4位:新田愛莉さん(東京理科大学)
5位:高橋聖奈さん(青山学院大学)
6位:武内 結さん(中央大学)
7位:庄野涼香さん(東京電機大学)
8位:庄野涼香さん(東京電機大学)
ー:市川桃衣さん(上智大学)
ー:前川陽菜さん(東京電機大学)
遠藤さんは、「上智大学は団体戦も決勝に駒を進めているので、一緒に走れることが凄く嬉しいですです。今回心がけたのは、とにかく”ミスコースをしない”という点です。部員たちにもこればかりは口酸っぱくいわれました。また、昨年の決勝戦では酷い結果だったので、それ以降はサーキットなどを走る回数を増やして、サーキットに慣れるよう努力しました。決勝の富士スピードウェイは地元静岡のホームコースなので、絶対入賞でしたいですね」と、決勝への展望を語った。
上智大学の遠藤汐里さん画像はこちら
ちなみに、個人でもっともタイムが速かったのは、惜しくも団体戦7位となった、國學院大学の伊藤眞央さん。全日本ジムカーナでも腕を振るドライバーで、先日の北海道のラウンドでは優勝しているほど。伊藤さんは、「普段乗れないようなクルマに乗れて、全日本とは異なるワンメイクというのが非常にユニークで楽しかったです。来年は6位以上目指して頑張ります!」と感想を述べた。
國學院大学の伊藤眞央さん画像はこちら
次戦のRd.3は、9/27(土)〜9/28(日) に奥伊吹モーターパークで開催される。そして、 Rd.1、 Rd.2、 Rd.3で上位校が、11/1(土)〜11/2 (日)に富士スピードウェイで開催されるRd.4に集結する。どの学校が制するのか、引き続き目が離せない!