この記事をまとめると
■トラックドライバーは日々、長距離を運転している
■休憩中の睡眠は集中力維持や事故防止につながる
■全日本トラック協会が制作する睡眠マニュアルについて解説
全日本トラック協会がマニュアルを制作
トラックドライバーにとって休憩中の睡眠は、なによりも大切な時間なのはいうまでもない。とはいっても、長距離を決まったスケジュールで走りきるドライバーは、つねに時間を気にしなくてはならないのも事実。どんなに疲れていても、ときに眠気覚ましを飲みながら運転するケースも少なくない。とくに長距離を走るドライバーの場合、仲間同士で眠気覚ましのドリンクやアイテムについて話すことが多いという。
「新発売の●●ドリンクは眠気がすぐに消えるらしいよ」
「あの店で売ってる眠気解消グッズは効くんだ」
ドライバーにとって眠気が最大の敵なのは間違いない。しかし、多くのトラックドライバーが最終的に眠気対策でたどり着く結論が「眠くなったら寝る」という、単純な答えなんだそうだ。つまり、眠気が必ずとれるグッズやドリンクは存在しないという意味でもある。
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そんななか、じつは全日本トラック協会が「トラックドライバー睡眠マニュアル」なるものを制作しているのをご存じだろうか。公式ホームページを見ると、睡眠マニュアルは平成30年に制作されているので、2025年現在でその歴史は7年目ということになる。
ホームページの説明には、「本マニュアルでは、トラックドライバーに知ってもらいたい睡眠の情報を、実践編と知識編に分けて記し、また、運行管理者が点呼の睡眠チェック時にどのような点に着目したらよいのかについても記載しました」とある。睡眠マニュアルはトラックドライバーだけでなく、運行管理者に対しても親切なアドバイスがなされていることがわかるだろう。そして、そのボリュームは全74ページにもわたり、かなり詳細に説明がされている。