今年も三菱は想像を絶する過酷なラリーに挑む! 2025年AXCR参戦マシン「トライトン」を堂々公開!! (2/2ページ)

MT車2台とAT車1台の3台体制に変更

 今回は昨年の4台体制から再び3台体制へ戻り、チャヤポン・ヨーター選手(ドライバー)/ピーラポン・ソムバットウォン選手(コドライバー)と、2023年よりチーム三菱ラリーアートで参戦している田口勝彦選手/保井隆宏選手が6速シーケンシャルMT車で参戦。今回が昨年に続き2回目の参戦となる三菱のテストドライバー・小出一登選手/千葉栄二選手のコンビは6速AT車に乗り、市販車の高性能化の技術検証を行うとともに、チームメイトのサポートを行う。

 同じく実車披露の場に登壇した田口選手は「昨年はミスコースをしてしまったため、5位という成績は自分としては納得いくものではありませんでした。昨年の本戦終了後に小出選手と現地へ練習しに行き、ミスの原因を追求し対策をしてきたので、今回は昨年以上の成績を収めたい」と、総合優勝を伺う勢いだ。

 小出選手は「昨年はほぼ市販車に近いマシンで初参戦だったということもあり、なかなか田口選手の近くでサポートできませんでしたが、今年は戦闘力の高いクルマで、昨年の経験を活かしてサポートできるよう、チーム一丸となって優勝を目指し頑張りたいと思います」とコメント。

 AT車で参戦する狙いを問うと、「テストコースでは出ないより過酷な状況でどのような不具合が出るかデータを取り、さらなる堅牢性向上を検証したり、よりラリー走行に適したシフトスケジュールに変更したりといったカスタマイズを行う」、という目的とのことなので、今後の市販車へフィードバックされることをぜひ期待したい。

 チーム三菱ラリーアートのAXCR参戦に関する最新情報は、ラリーアートの特設サイト(https://www.mitsubishi-motors.com/jp/brand/ralliart/axcr/axcr2025/)や各SNSアカウントで随時公開される予定。とくに開催期間中の8月8〜16日は要チェックだ!


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遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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