駐車さえなきゃもっとクルマに乗るのに……な人必見! 元教習所の教官が伝える「駐車の練習方法」

この記事をまとめると

■なかなか機会がない駐車の練習方法をレクチャー

最初は広い駐車場で基本動作を反復練習し、障害物を活用してステップアップ

■焦らず丁寧に練習を重ねれば実践でも自信がもてる

意外と駐車をじっくり練習する機会は少ない

 クルマを運転するなかで避けられないのが駐車です。駐車はクルマの運転のなかでも難しいため、習得するまでに時間がかかるものの、教習所ではわずか数時間の練習しかできません。では、免許を取得したあと、駐車の練習はどこですればよいのでしょうか。今回は、自分で駐車を習得する方法に焦点を当てて解説します。

駐車の練習はクルマが少ない場所で練習する

 駐車は、クルマと障害物が少ない広い駐車場で練習するのがおすすめです。

 最初は駐車枠から出て、ふたたび駐車枠にクルマを戻すといった反復練習をしながら、後方の車両感覚を養っていきましょう。

 また、反復練習をするときに、駐車枠の後方に壁があるつもりでクルマをギリギリまでバックさせたり、荷物の積み下ろしを想定して壁から1mほど間隔を空けてクルマを止める練習をしたりすると効果的です。

 駐車の練習をするときに気をつけなければならないことは焦ることです。そのため、駐車に慣れていない時期は、クルマの量が少ない時間帯に練習するのをおすすめします。

慣れたら壁やポールなどの障害物がある場所で練習

 障害物が少ない場所での練習に慣れてきたら、止めようとしている駐車枠の右または左に壁やポールがある場所で、ぶつけないようにしながら駐車枠にクルマを止める練習をしましょう。

 最初は片側にのみ障害物を置いてぶつけないよう注意しながらクルマを止める練習をします。片方に障害物を置いた状態でクルマを駐車できるようになったら、両側に障害物を置いて限られたスペースにクルマを止められるよう練習してみましょう。

 両側に障害物を置くと、左右の障害物にぶつけないよう注意しなければならないため、首を左右に振る回数が増えます。左右を目視で気にしながら駐車できるようになったら、いよいよ最終段階です。

最後に前方に障害物がある状態で練習する

 左右に障害物を置いた状態での練習に慣れてきたら、駐車枠の前方に障害物を置いて、左右前後の障害物にぶつけないように気をつけながら、目標としている場所にクルマを止める練習をします。

 ここまでできるようになれば、実際の駐車場でもクルマを止めることができるでしょう。

 また、障害物が多くなると、切り返しをしなければならない場面が出てきます。その時は、迷わず切り返しをして、ぶつけない、事故を起こさないことを最優先にクルマを駐車させましょう。

駐車は少しずつ時間をかけて習得する

 最初にも説明したとおり、駐車の練習をするときは、駐車枠があり、クルマの量が少ない広い場所で練習することをおすすめします。

 また、駐車の練習の初期段階では、クルマの動かし方を理解することからはじめましょう。

 クルマの動かし方がわかるようになってきたら、障害物を増やして駐車の条件を厳しくしてゆき、安全確認をしながらクルマを動かすという練習をすると、駐車を習得しやすいです。

 駐車は、今日練習して明日すぐにできるようになるほど簡単ではありません。時間をかけて少しずつ取得していくことが駐車がうまくなるコツとなります。そのため、いますぐうまく駐車できなくても、あきらめずコツコツと練習し、「昨日できなかったことを今日できるようにする」という形で練習を続けていけば、駐車はできるようになります。


この記事の画像ギャラリー

齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

新着情報