この記事をまとめると
■運転中に使用してはいけないサングラスが存在する
■レンズの色によって得意な条件などが異なる
■ドライブ用のサングラス選びで重要となってくるのはレンズ選びだ
運転中に着用できないサングラスとは
運転中の眩しさや紫外線を防ぐために、夏になるとドライブには欠かせないという人も多いサングラス。瞳へのダメージや美肌のためにも積極的に使用したいところですが、じつは運転するときに使用することが禁止されているサングラスがあることをご存知でしょうか?
というのも、日本産業規格(JIS規格)によって、視感透過率8%以下のレンズは昼間の使用が禁止。視感透過率75%未満のレンズは、薄暮または夜間の使用が禁止となっています。その基準となる「視感透過率」とは、人が眼で見て感じる光を透かす透過光量の割合、つまり眼がどのくらい明るく感じるかを表した数値(%)。視感透過率0%は真っ黒、つまりまったく明るさを感じない状態のレンズで、100%に近づくほど明るく感じるようになります。
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そのため、昼間の使用が禁止されている視感透過率8%以下というと、ほとんど真っ黒に近いレンズ。これをかけて運転すると、昼間でも標識や信号、白線などがほとんど認識できない状態となり、トンネルや日陰などではさらに見えにくくなって危険なのです。
そして、薄暮または夜間の使用が禁止されている視感透過率75%未満のレンズは、見た目にはそれほど濃い色ではありませんが、やはり標識や白線、信号が見えにくくなることがわかっています。サングラスを購入するときは、タグや取扱説明書に記載されている視感透過率を必ずチェックするようにしましょう。
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では、どんなサングラスが運転に向いているのでしょうか。
一般的に、昼間の運転ではレンズの色がブラウン系、グレー系、グリーン系がおすすめとされています。人気のブラウン系は、眩しさを防止しつつコントラストを鮮明にするため、曇りの日のドライブにも適しています。グレー系は光を平均的にカットするため色調変化が少なく、眩しさ防止効果も高いのでドライブに最適。そして、グリーン系はコントラストを下げすぎず、裸眼の視界に近い自然な見え方で目が疲れにくくなるため、ロングドライブや景色を楽しみたいドライブにも向いています。
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そのほか、イエロー系のレンズは視界を明るくするので、曇りや雨の日、夕方などのドライブに適しています。ブルー系は黄色の光を抑える効果があり、強い日差しや夜間の対向車のヘッドライトからも眩しさを抑えてくれます。これはオープンカーのドライブにもよさそうですね。