AMG製のV12ツインターボは864馬力
このスピードスターにはパノラミック・ハードトップが備えられ、それを使用したときにはベースとなったクーペのシルエットも再現される。エアロダイナミクスはもちろん世界の最高水準にあるもの。徹底したシミュレーションによって、その性能はさらなる高みへと導かれたことも忘れてはならない。
パガーニ・ウアイラ・コーダルンガ・スピードスターのサイドビュー画像はこちら
インテリアのフィニッシュもまた、一瞬言葉を失うほどに美しく、そして機能的だ。その色調は1960年代のスポーツカーを彷彿とさせ、熟練した職人による伝統的な技法と最先端の技術を融合することでそれが具現化していることは、誰もがそれを容易に理解するに違いない。洗練された独特のカラーと触感の組み合わせはすべてカスタムデザインで、使用される細かい部品のひとつひとつも、また芸術品の如き、感動的な美しさを感じさせる。
ちなみにこのインテリアでは、パガーニが創業時からひとつのアイコンとする4本出しのエキゾーストシステムにインスパイアされたパターンを採用した独自の生地も採用。どこまでも趣味性の強いインテリアが作り出されている。
パガーニ・ウアイラ・コーダルンガ・スピードスターのインパネ画像はこちら
ミッドに搭載されるエンジンは、メルセデスAMGとの共同開発となる、5980ccのV型12気筒ツインターボ。最高出力と最大トルクは、それぞれ864馬力、1100Nmと発表されている。ミッションにエックストラック社との共同開発による7速AMT(オートマチック・マニュアル・トランスミッション)と、オーソドックスな3ペダルの7速MTを設定し、その選択を可能にしているのもカスタマーには嬉しいところ。チタン製の6ウェイ・エキゾーストシステムが奏でるサウンドも、また魅力的な響きをもつ。
前後のサスペンションは、鍛造アルミニウム合金製のアクティブタイプ。ダブルウイッシュボーンの独立懸架レイアウトを採用し、可変レートスプリングと同軸ショックアブソーバーを組み合わせることで、あらゆる走行条件にシームレスに適応する。
ブレーキシステムはブレンボとの長年のパートナーシップから生まれたもの、フロントに410mm径のカーボンセラミックディスクと6ピストンキャリパーが、またリヤには390mm径の同ディスクと4ピストンキャリパーが装備される。タイヤサイズはフロントが20インチ、リヤが21インチと前後異径の設定になる。
パガーニ・ウアイラ・コーダルンガ・スピードスターのホイール画像はこちら
パガーニの新たな究極作ともいえるウアイラ・コーダルンガ・スピードスター。参考までにその最高速はリミッター作動による350km/h。そのわずか10台のキーを手にいれることができるカスタマーは本当に幸せだ。