仕事も子育てもこなしつつラリーに挑む! ママさんドライバーの本音に迫る!! (3/3ページ)

経験を重ねて確かに実力を伸ばす

 もちろん、ラリー競技の実力もまずまずで、ドライバーとして参戦した全日本ラリー選手権の第4戦・モントレーでは前述のとおり6位入賞を果たしたほか、コ・ドライバーとしても第2戦「ツール・ド・九州」で3位、第3戦「ラリー飛鳥」で2位に入賞。

 さらに「レグ1のSS7でコースアウトしたり、レグ2のSS8でインカムに不具合があったりと波乱万丈でしたが、なんとか完走することができました。SS8は大声でリーディングしましたが、なんとかタイムロスを少なくすることができました」と小川選手が語るように第5戦のラリー・カムイでも3位でポディウムフィニッシュを達成している。

「昨年のラリー・ジャパンで勝田範彦選手のグラベルクルーとして小川選手と組んだんですけど、そのときにすごいな、と思いまして、それで今年は正式にコ・ドライバーを小川選手にお願いしました。インカーの映像や過去のペースノートをチェックしたりと事前の予習も熱心ですし、リーディングのタイミングもバッチリです。本当に走りやすいように助けてもらっています」と語るのは小川選手とコンビを組むベテランドライバーの曽根選手。

 さらに曽根選手は、「小川選手はドライバーとしても伸び代が大きい。ラリー経験はわずか4年ですが、実戦の数が多くて、完走率も100%ですからね。きちんとコントロールできているということなので、今後はもっと成長できると思います」と期待を寄せる。

「ハイスピードのグラベルラリーでかなり刺激を受けましたし、トラブル対応の経験にもなりました。レグ2のセカンドループではラリー北海道に向けたセッティングを試すことができたので、次戦が楽しみです」と語っているだけに、9月5~7日、北海道帯広市を舞台に開催される全日本ラリー選手権第6戦「ラリー北海道」でも小川選手&曽根選手の動向に注目したい。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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