意外なほど最近のクルマもクラシックカー? 人生一度は体験してほしい「クラシックカー」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クラシックカーはカーエンスージアスト憧れの存在だ

■世界各国でクラシックカーの定義は異なっている

■フェラーリではデリバリーから20年を経過したモデルをクラシケとして認定している

クラシックカーってそもそもなに?

 カーエンスージアストにとって、常に憧れの存在といえるのがクラシックカーだ。現代のクルマにはない、独特な雰囲気を醸し出すデザインや、あるいはシンプルながら古きよき時代をイメージされるメカニズム。クラシックカーの世界にはさまざまな魅力がある。それが二度と新車で世に送り出されることはないのだという当然の事情や、モデルによってはかつてそれがモータースポーツで華々しく活躍した記憶から、クラシックカーの世界に飛び込んだエンスージアストもきっと多いはずである。

 そのクラシックカーにも、実際にはさまざまな呼び方がある。ヒストリックカーやヴィンテージカーなどは、まさにその代表的な例だが、日本においてはこれにそれぞれ明確な定義はないというのが実際のところ。最近ではより新しく身近なモデルをネオクラシックカーと呼ぶことも珍しくはなくなった。

 参考までに日本クラッシックカー(JCCA)のオーガナイズするレースイベントにおいては、その参加車資格は1975年までに生産されたモデルとその同型車と規定されているから、それもクラシックカーのひとつの定義と考えてよいのかもしれない。

 クラシックカーをより厳密にカテゴライズしているのは、やはり多くのカーエンスージアストにとっては憧れの地でもあるイギリスだ。1886年から1904年までのモデルをベテランカーと呼ぶのに始まり、それに続く1905年から1916年までのモデルにはエドワーディアンカーの名前が、その後も1930年まではヴィンテージカー、1942年まではポストヴィンテージカー、それ以降1971年までに生産されたモデルにおいて、ようやくヒストリックカーというタイトルが掲げられるというのだから、イギリスがいかにクラシックカーの歴史と文化を大切に、そして特別な存在として扱っているのかよくわかる。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
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