長い航続距離にワンペダルも採用
数少ない軽乗用EVだけに、否が応でも気になるのがその走り。現時点でスペックシートは明らかにされていないが、そのパワーユニットは昨年登場した軽商用EVのN-VAN e:と基本的には同一となるという。N-VAN e:の最高出力は53〜64馬力、最大トルクは162Nmなので、N-ONE e:でもそれに準ずるスペックとなるだろう。
気になる一充電走行距離は、WLTCモードで270km以上を目標としているという。N-VAN e:が245kmなので、重量、空気抵抗で有利なN-ONE e:には期待が高まる。参考までに、日産サクラのWLTCモードでの航続距離は180kmだ。
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走りについてのトピックとしては、N-VAN e:では採用されていなかった、アクセルだけで加減速や停止までを行えるシングルペダルドライブコントロール、いわゆるワンペダル機能が採用されたことも挙げられる。
なお、足まわりやサブフレームなど、パワートレイン以外の構造はほとんどがガソリンモデルのN-ONEからのキャリーオーバーとなり、EV化に伴う重量増についてはダンパーのセッティング変更などで対応する。
グレード構成は、スチールホイール仕様・センターディスプレイレスとなる量販グレードの「G」と、アルミホイール仕様・9インチHonda Connectナビを装備した上級グレードの「L」の2種類で、それぞれに新色の「チアフルグリーン」を含む6色のカラーバリエーションが用意される。
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また、純正アクセサリーも充実する見込みだ。エクステリア・インテリアのドレスアップアイテムのほか、車外から充電ステータスがひと目でわかる充電インジケーターや、クルマを蓄電池のように使えるAC外部充電器といったEVならではのアクセサリーも充実。リサイクル素材でできたドアバイザーなど、サステナブルなアイテムにも注目だ。
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ホンダ初の軽乗用EVとなるN-ONE e:の発表・発売は、2025年秋に予定されている。価格やグレードごとの装備一覧、詳細スペックなどは明かされていないが、軽EV市場に新たな競争の波を起こしそうな期待の1台だ。