この記事をまとめると
■教習指導員は公安委員会の厳しい審査を通過した国家資格保有者
■指導員の運転審査は一般の免許取得よりも厳しく85点以上が合格ラインとされている
■運転技術に加えて法律や心理学など幅広い知識をもつ安全運転のプロだ
教習所の指導員は国家資格を保有しているプロフェッショナル
教習所の指導員は、どのくらい運転が上手いのか気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、指定自動車教習所で運転指導をしていた経験と資格をもつ筆者の経験をもとに、指導員の運転技量について解説します。
運転免許を取得する際に通う教習所(指定自動車教習所)の指導員は、公安委員会の審査(いわゆる試験)に合格した有資格者です。
意外に知られていませんが、教習指導員の資格は国家資格となります。そのため、教習所で運転の指導をする際は、一般的な運転免許だけでなく、「教習指導員資格者証」という資格を有していなければ、業務に従事することができません。
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また、この「教習指導員資格者証」という資格は、車種ごとに資格が必要となります。たとえば、普通自動車第一種の運転指導をするのであれば普通自動車第一種の指導員資格、普通自動二輪の指導をするのであれば普通自動二輪の指導員資格が必要です。
さらに、運転の試験の採点をする人(技能検定員)は、指導員資格とは別の資格となります。ちなみに、試験中の検定員はみなし公務員という扱いです。そのため、試験の妨害をすると公務執行妨害になります。