この記事をまとめると
■駐留軍人関係者のナンバーは「Y」や「E」などが用いられる
■「よ」ナンバーは全国に20台ほどしかないナンバーと言われている
■決められた条件をクリアしないと「よ」ナンバーは手に入れることができない
激レアすぎる「よ」ナンバーの秘密
日本の公道を走行する上で必要不可欠なナンバープレート。このナンバープレートには、大きく表示される4桁の数字のほか、その車両が登録された地名、種別や用途を表す分類番号、そしてひらがなやアルファベットで示される登録種別などが記載されている。
この普通車のナンバープレートに用いられるひらがなやアルファベットは、レンタカーであれば「わ」や「れ」、字光式ナンバーであれば「ろ」、在留軍人関係者の個人車両であれば「Y」など、一般のユーザーにも広く知られているものも多い。
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そんな登録種別を表す文字のなかで、ひと際レアと言われているのが「よ」ナンバーだ。
じつはこの「よ」ナンバーも前述の特殊なものと同じく、一般のユーザーのナンバープレートに与えられることのない特別なものとなっている。
しかも、一説によれば全国で「よ」ナンバーを装着している車両は20台以下ともいわれるもので、圧倒的にレアなものなのである。
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ではこの「よ」ナンバーは、どんな車両に付けられるのかというと、道路運送車両法施行規則には「日本国籍を有しない者が所有する自家用自動車で、法令の規定により関税又は消費税が免除されているもの及び別に国土交通大臣が指定するもの」と記されており、駐留軍人の個人車両などに与えられる「A」、「B」、「E」、「H」、「K」、「M」、「T」、「Y」のなかに「よ」も含まれているのだ。
ということで、「よ」ナンバーも駐留軍人に関係するオーナーが乗る車両ということになるのだが、その条件が“米軍を退役した元軍人”であるということが第一条件で、もうひとつの条件がその退役軍人が退役する前に乗っていた車両が「E」ナンバーであるということになる。
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「E」ナンバーとは、日本に駐留する米軍関係者が、アメリカから米軍を経由して日本に直接もち込まれた車両にのみ与えられるものであり、一般のユーザーでいうところの“並行輸入車”に当たるもの。
つまり、アメリカ本土で愛用していた車両を日本にもち込み、日本で軍人としての責務をまっとうして退役するまでその車両を乗り続けていた人の車両にのみ、「よ」ナンバーを掲げる権利があるというワケなのだ。
そう考えると、日本で20台未満しかいないというのも納得で、一般ユーザーの車両で例えるなら、新車当時のシングルナンバーに匹敵するか、それ以上レアな存在ということになるだろう。