この記事をまとめると
■2025年7月26〜27日にスーパー耐久第5戦が開催
■スーパーGTでチーム監督を務める2名がステアリングを握った
■スーパー耐久ならではの魅力をインタビューした
スーパーGTの監督たちが自らドライブ
スーパー耐久シリーズにはスーパーフォーミュラ/スーパーGTで活躍するプロドライバーのほか、普段はサラリーマンとして働くジェントルマンドライバーまで、さまざまな顔ぶれが集結。なかには、スーパーGTでチームを率いる“監督”も、スーパー耐久にはドライバーとして参戦している。
事実、シリーズ第5戦として7月26〜27日に開催されたオートポリス戦では、ふたりの現役チーム監督がドライバーとしてエントリーしていた。
スーパーGTでは96号車「K-tunes RC F GT3」でGT300クラスに挑むK-tunes Racingで監督を務める影山正彦氏が、SHADE RACINGのAドライバーとして884号車「シェイドレーシングGR86」でST-4クラスに参戦。
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さらに、スーパーGTでは1号車「au TOM’S GR Supra」でGT500クラスに挑むTGR TEAM au TOM’Sで監督を務めている伊藤大輔氏も、AutoLaboのBドライバーとして290号車「AutoLabo Racing」のスイフトでST-4クラスにエントリーしている。
AutoLabo Bドライバー伊藤大輔氏画像はこちら
ともに国内外のトップカテゴリーで活躍してきたベテランドライバーでもあるが、スーパーGTで監督を務める両名にとって、スーパー耐久はどのあたりに魅力を感じているのだろうか?
というわけで、九州ラウンドにドライバーとして参戦した両監督を直撃。まずはシェイドレーシングGR86でST-4クラスに挑む影山選手から話をうかがってみた。
──ドライバーとしてスーパー耐久に参戦していますが、スーパー耐久の魅力は何ですか?
影山選手:クラスにもよりますが、スーパー耐久は市販ベースの車両を使っていますよね。ほかのカテゴリー、たとえばスーパーGTではGT300クラスの車両でもレーシングカーと量産車はかけ離れていますが、スーパー耐久の車両は競技車両といっても市販車に近いところにあるので、親近感をもってもらえるとことがいいと思います。
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──たしかかに市販車ベースのマシンだから、ジェントルマンドライバーも多いですし、彼らも乗りこなしていますよね。
影山選手:ST-XクラスのGT3車両はスピードも速いので、それなりのスキルが必要になってきますが、僕が参戦しているST-4クラスはマックスパワーもトップスピードも市販車とかけ離れたものではありません。入門カテゴリーに近い耐久レースで、アマチュアドライバーも楽しめるところがスーパー耐久の特徴であり、魅力だと思います。
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──スーパー耐久はレース時間が長いですけど、体力的にはどうですか?
影山選手:僕はAドライバーとして参戦しているので、今回も1時間ちょっとの走行です。慣れてないと1時間の連続走行は厳しいですけど、アマチュアドライバーでも走れない距離ではないと思います。挑戦しがいのある設定だと思います。
──ちなみに影山選手が乗っているシェイドレーシングGR86はエアコンが付いてるんですか?
影山選手:付いていないのでクールスーツを着ています。まぁまぁ暑いですけど、楽しめるレベルだと思いますよ。
現在62歳の影山監督だが、ドライバーとしてもまだまだ現役で、スーパー耐久を満喫している。
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