世はまさに大ネオクラ時代……とはいえ全然値段が上がらないクルマも! 同じ時代に生まれたのに「人気車」「不人気車」の分かれ道はどこにある? (2/2ページ)

あえてマイナーモデルを選ぶのもアリ

■没個性やモデルチェンジの時点で方向性を間違えると不人気になりがち……

 前述したとおり、旧車およびネオクラシックカーが人気ではあるものの、すべてのクルマにスポットライトが当たっているわけではありません。日陰の存在というべきか、不人気なモデルも確かに存在します。

 不人気なモデルの特徴として「没個性なクルマであること」が挙げられます。いい方を変えれば、存在感が薄いクルマともいえます。クルマ好き同士の会話のなかでも「えーっとあれ、なんだっけ?」となるクルマがまさにそれ。

 もうひとつは「モデルチェンジの方向性を間違えたクルマ」です。それまでは硬派な路線を貫いてきたのに、突如軟派な方向にシフトしてファンから不評を買ったり、大人の事情で2ドアから4ドアに方向転換させられたり……。現役のオーナーもいると思うので言及は避けますが「あ、あれか」と、頭のなかでイメージしているクルマがあるのではないでしょうか。

■マイナー車がいいという需要も(少数ではあるが)確実に存在する

 クルマ好きで意外に多いのが「人とは被りたくない願望」。その基準は人それぞれですが、不人気車やマイナー車を選べば、チョイス次第ではかなりの確率で「人とは被りたくない願望」を満たすことができます。

 いい換えれば「レア車」とも見なされるわけで、クルマ系のイベントでは人と被らないどころか、逆に注目される可能性も高まります。「人とは被りたくない」「でも、注目されるのは嫌いじゃない」というタイプのクルマ好きであれば、あえて不人気車やマイナー車狙いでいくのも大いにアリです。

 そしてこれが重要なのですが、そのまま人々の記憶から忘れらされるかもしれなかったマイナー車にスポットライトを当て、1台のクルマをレスキューする功労者ともいえます。ただし、苦楽をともにできる仲間が少ないこと、さらには純正部品の入手が困難であることなど、不人気車やマイナー車ゆえの覚悟がともなうこともお忘れなく……。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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