日産モータースポーツの歴史も余さず展示
カルソニックスカイラインGT-R(R32)
グループAで29戦29勝を記録した最強のスカイラインGT-Rも見逃せない。カルソニックGT-Rは1990年と1993年のチャンピオン。星野一義の縁石乗り上げ走行が印象的。ベースとなった市販車のR32GT-Rや、先代で1989年のチャンピオン、R31スカイライン GTS-Rのリーボック号も保存されている。
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また人気ではカルソニックやリーボックに匹敵した、STPタイサンGT-R(R32)の1993年仕様もここにはある。
R91CP
レーシングカーでもう一台、1992年デイトナ24時間レースで総合優勝したR91CPも。エンジン・シャシーともに100%日産・ニスモ製で、ドライバーも長谷見昌弘/星野一義/鈴木利男の日本人トリオで達成した、オールジャパンでのデイトナ制覇をした記念すべき一台。
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ダットサン240Z
ラリーカーではこの一台。1971年 第19回東アフリカ・サファリラリーで総合優勝したダットサン240Z。
日産は、前年の1970年にもダットサンブルーバード510 型でサファリを制して(総合優勝)おり、2連覇を達成。「ラリーの日産」と一時代を築いた。
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S30Zや510ブルーバードは、市販車モデル、Zに関してはZ432もこのヘリテージコレクションに加わっている。
そのほか、市販されたクルマでは、Be-1、PAO 、FIGAROと続くパイクカーシリーズもあるし、傑作車だったP10プリメーラ、志は高かったがいろいろ外したレパードJ.フェリーやパルサーGTI-R、生まれる時代が早過ぎた初代プレーリー(M10型「世界初のミニバン」)などは歴史的に価値ある存在⁉
個人的にはガンさん(黒沢元治氏)が1969年の日本GPを制したR382をはじめとする、R380、R381、そして幻のR383などのR38シリーズも見逃せないし、ハコスカやB110サニーのレース仕様も大好物。比較的新しいところでは、R35GT-Rのウサイン・ボルトスペシャル(ゴールド)もあったりして、1日見学していても飽きないはず!
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しかし、見学は予約制で、募集人数は平日25名/土日30名まで。けっこう倍率が高いのでなかなか予約がとれないうえに、1回約90分なので……。
それでも一度は訪ねておきたい聖地だ。