少なくともデザインからみれば日本で売れまくるハズ! ヒョンデ・インスターをデザインのプロが分析!! (1/2ページ)

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■ヒョンデ・インスターが大人気だ

■リヤを寝かせたキャビンなどはデザイナーの発言力が強いヒョンデらしいスタイリング

■丸形ランプでかわいい親しみを感じさせつつピクセルグラフィックで先進感を演出

親しみやすさと力強さが共存するユニークなデザイン

 今年1月から予約を開始し、4月10日の販売開始時点で300台以上の先行予約を受注したヒョンデのインスター。新型スモールEVとしてユニークなデザインを謳うが、ではそのスタイリングの意図はどこにあるのか? 今回はHyundai Mobility Japanの佐藤氏の話をヒントに、あらためてデザインを深堀りしてみたいと思う。

 発表以降、高い注目度が続いているインスターの人気の理由はどこにあるのか? まず考えられるのが全長3830mm、全幅1610mmという、いわゆる5ナンバーサイズのコンパクトなサイズだ。そもそも、同車は韓国の軽規格として売られていたガソリン版のキャスパーをベースとしており、EV化に当たって全長が若干拡大されたものだ。

「全幅はキャスパーと同一です。全長は少々長くなりましたが、韓国の軽規格自体が縮小傾向にあるので問題になりませんでしたね。1970年代には80%以上が完成していた日本の道路にはやはり5ナンバーが使いやすい。結果としてインスターも広く受け入れられたのだと思います(Mobility商品企画チーム Senior Specialist 佐藤 健さん 以下同)」

 新型スモールEVを掲げるインスターだが、スタイリングとしてはあくまでSUVを謳っており、1615mmの全高も自由に使えるユーティリティを目指した数値だ。ただ、パッケージ的には、大きく傾けたリヤハッチなどを見ると、ひたすら大容量を求めているようには見えない。

「韓国市場では近年、車中泊の流行など、SUV需要が高いんですね。航続距離を考えれば低いボディが望ましいところですが、そこはカーライフを優先しました。リヤを寝かせたキャビンなどはデザイナーの発言力が強いヒョンデらしいところで、美しいデザイン性を発揮している部分だと思います」


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すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
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筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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