この記事をまとめると
■マツダ車オーナーでなくても参加できる「ジムカーナ・エクスペリエンス」をマツダが開催
■午前と午後でそれぞれ3回ずつの走行ができて1日たっぷり走り込みできる
■プロのアドバイスや同乗体験も付いて参加費用が安価な点が魅力だ
マツダ車じゃなくても楽しめる充実のジムカーナ体験
一昨年にブランド体験推進本部を新設したマツダは、近年、モータースポーツ参加へのハードルを下げることに注力中だ。
いわゆるゲーマーたちに実戦デビューの機会を与える、「バーチャルからリアルへの道」については3年目。グランツーリスモ大会の成績優秀者から希望者を募り、サーキット走行の合宿などを経て、150分耐久の「マツダファン・エンデュランス」というリアルの戦いに挑戦する機会を与えるプロジェクトは、すでに報告させていただいたとおり。今年の3期生の活躍の模様も近日中にリポート予定につき、ぜひお楽しみに。
「バーチャルからリアルへの道」で選ばれた3期生たち画像はこちら
そして今回の「ジムカーナ・エクスペリエンス」も初心者に寄り添った新たな試みで、昨年から開始している。広場にパイロンを設置して作られたコースを1台ずつ走り、走破タイムで順位を競うジムカーナという競技はご存じの方も多いと思う。これを「もっと気軽にお試しで参加しませんか?」というのが主旨だ。筆者もグラスルーツのモータースポーツ取材がライフワークにつき、以前から気になっていたところに「一度、試しに来ませんか?」と誘われて、思わず「行きます!」となった次第だ。
ジムカーナ・エクスペリエンスに参加する石田氏画像はこちら
お邪魔したのは6月29日、広島県のTSタカタサーキットで開催された大会。今年は茨城県の筑波サーキット・ジムカーナ場で4回、ここタカタで2回の合計6回が予定されている。今回はメディア枠ということで競技車のロードスターも用意してもらい、ヘルメットにグローブという自らの装備類だけで本番に臨むことができた。
当日は7時30分から受付が始まり、8時から30分間はジムカーナ独特の慣熟歩行。歩きながらコースを覚えつつ、攻略方法を考える大事な準備タイムなのだ。
慣熟歩行の様子画像はこちら
そして開会式のあと、午前中に3本の走行を設定。1本目は当然、自分で運転して走るのだが、2本目は希望すれば全日本ジムカーナで活躍中のトップドライバーの運転を助手席で体験できる特典が、参加者には用意されている。自分は久保真吾選手のドライブに同乗。経験のない2速から1速へのヒール&トゥを鮮やかに決めていただき、まさに“目からウロコ”状態。
同乗走行のイメージ画像はこちら
今回のような速度アベレージの低いコースでは、ほぼ1速で攻めないと勝負にならないことが理解できた。さらに午前の3回目は河本晃一選手が自分のアタックを観察。走行後に「必要以上に遠まわりしているのは改善しましょう」というアドバイスを頂戴した。
石田氏と河本選手画像はこちら
お昼休みを挟んで、午後からは本番のコースで3回の走行に挑戦。午前中とほぼ同じレイアウトなのだが、コース図にある18と19のパイロンは午後だけの使用。いわゆる8の字のターンがダブルになり、少しだけ難易度を上げて参加者のスキルアップにつなげようという意図を感じた。
ジムカーナ・エクスペリエンスに参加する石田氏画像はこちら
1回目は練習で2回目と3回目の早いほうのタイムで順位を争うというのは、ジムカーナの万国共通ルール。結果からいうと、自分のベストは51秒586で、メディア枠で参戦した5名中の断然ビリ。優勝者は46秒台なので、この短いコースで5秒も遅いのには正直かなり落ち込んだ……。