三菱の新SUV「デスティネーター」がインドネシアで無双する予感! コスパで見ればライバルなし!! (2/2ページ)

ライバルよりも圧倒的に安いデスティネーター

 インドネシアでは日本車の販売シェアが9割弱と圧倒的な強みを見せるなか、その日本車のなかではトヨタが圧倒的な販売シェアを誇っている。

 トヨタはそれに見合ったワイドラインアップ構成としているが、トヨタ以外の日系ブランドでは、そこまでラインアップを広げることはできないので、1車種でできるだけ多くのニーズをフォローする必要もあり、3列シートをもつミドルサイズクロスオーバーSUVをインドネシアでラインアップしているのかもしれない。

 インドネシアではもともと、3世代同居などの大家族で生活することが当たり前であり、核家族化が目立ついまでも、基本的には大家族で生活することがメインとなっている。そのため、3列シートで3世代乗車できるモデルが好まれる傾向にあり、日系以外のブランドでも多人数乗車モデルを積極的にラインアップしている。

 ベトナムで三菱エクスフォースが大ヒットしていると前述したが、ベトナムだけではなく広く東南アジアでも人気モデルとなっており、それはインドネシアでも例外ではない。エクスフォースが売れていくなかで、「少し大きい3列モデルがあれば」といった声が大きかったのかもしれない。

 コンセプトとしてはデスティネーター、CR-V、エクストレイルはライバルのようにも見えるのだが、決定的に異なるのが車両価格となる。スタート価格でみると、CR-Vが7億5900万ルピア(約695万円)、エクストレイルが7億9500万ルピア(約728万円)なのに対し、デスティネーターは3憶8800万ルピア(約355万円)と圧倒的に安くなっている。

 CR-Vがタイより、エクストレイルが日本から完成車輸入されているのに対し、デスティネーターはインドネシア国内で生産されていることが影響しているようだが、ここまで価格差があると、CR-Vやエクストレイルとは目指しているターゲットユーザーが異なるようにも見える。

 そこで今度は、ラッシュGRスポーツの価格をみると、2憶8895万ルピア(約264万円)となり、デスティネーターより90万円安くなっていた。デスティネーターは、価格で見ると「テリオス以上CR-V&エクストレイル未満」となり、車格でいくとCR-Vやエクストレイルクラスとなるので、総合判断するとライバルというものは存在せず、インドネシアでは大ヒット間違いなしと筆者は考えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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