この記事をまとめると
■SUV型の次世代EV「アキュラRSXプロトタイプ」が世界初公開された
■アメリカ・オハイオ州の四輪車工場にて生産されて2026年後半に発売予定だ
■次世代プラットフォームと新ビークルOS「ASIMO OS」を搭載している
アキュラブランドを再定義する始まりの1台
ホンダのアメリカ現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、現地時間8月14日にアキュラブランドのSUV型次世代EV「RSXプロトタイプ」を世界初公開した。本プロトタイプは、2024年にアメリカで発表された「パフォーマンスEVコンセプト」をベースに開発され、ブランドの次世代EVモデルの方向性を示すモデルである。アキュラRSXの量産モデルは、アメリカにおけるEV生産のハブ拠点であるオハイオ州メアリズビル四輪車生産工場で生産され、2026年後半に発売予定だ。
アキュラRSXプロトタイプのフロントスタイリング画像はこちら
アキュラRSXプロトタイプは、ホンダ独自開発の次世代EVプラットフォームを採用する初のモデルであり、ホンダ独自のビークルOS「アシモ OS」を搭載し、ユーザーの好みや運転行動を学習して、「超・個人最適化」された移動体験を実現するという。
また、デュアルモーターによるパワフルなAWDやスポーティな味付けのダブルウイッシュボーン式フロントサスペンション、ブレンボ製ブレーキを標準装備し、低重心設計による安定感のある走りを実現する。さらに、双方向充電機能を用いて大容量バッテリーから家電製品への電力供給が可能であり、エネルギーの有効活用が可能だ。
アキュラRSXプロトタイプのリヤスタイリング画像はこちら
迫力あるスタイリングは、「パフォーマンスEVコンセプト」の意匠を受け継いでいる。次世代EVプラットフォームだからこそ可能なデザインの自由度を最大限に生かし、クーペらしいシルエットに深く彫り込まれたサイドパネルが力強いプロポーションを表現した。ワイドに張り出したホイールアーチと21インチ大径ホイールが力強さを際立たせ、ロングホイールベースによりタイヤが車体四隅へと配置され、前後オーバーハングが短くなることで、モダンでスポーティなデザインを実現している。リヤのデッキリッドや左右いっぱいまで長く伸びる一文字テールランプ、大きなリヤディフューザーは、2代目NSX(NC型)へのオマージュとしてデザインされている。
アキュラRSXプロトタイプのリヤスタイリング画像はこちら
特徴的なフロントフェイスは、スーパーヨットというラグジュアリーな大型ヨットから着想を得ている。アキュラ独自のダイヤモンド・ペンタゴン・デザインを発展させ、シャープな形状のデイライトと低い位置のLEDヘッドライトによって、上下分割のアイコニックなデザインとなっている。
アキュラRSXプロトタイプのフロントスタイリング画像はこちら
アメリカン・ホンダモーターのアキュラデザイン・エグゼクティブである土田康剛氏は、「アキュラRSXプロトタイプは、優れた空力性能がもたらすパフォーマンスを、スポーティなクーペスタイルで表現しています。このモデルを皮切りに、パフォーマンス性や独自性を表現した普遍的な美しいデザインと先進技術を軸にアキュラブランドを再定義していきます」とコメントした。
2026年後半に発売の予定を控えたホンダおよびアキュラの次世代EVが、これからどのようにラインアップを展開していくのかに大きく期待したい。