より効率的でパワフルな電動AWDとバッテリーシステム
SモデルとRSパフォーマンスモデルともに、駆動用バッテリー重量は従来比で9kgの軽量化、総電力量は12kWh増加して105kWhとなり、最大150kWの急速充電によって33分で10%から80%の充電が可能となった。一充電走行距離は約20%延伸し、Sモデルで648km、RSパフォーマンスモデルで631kmである。
システム最高出力は、ローンチコントロール時でSモデルが500kW、RSパフォーマンスモデルではアウディ史上もっともパワフルな680kWを達成している。また、RSパフォーマンスモデルは新しいブースト機能を標準装備し、出力を70kW上乗せした620kWを10秒間維持できる。メーターパネルには有効時間がカウントダウン表示される。
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パワーアップに伴い、リヤアクスルを約10kg軽量化し、ドライブシャフトも強化されている。Sモデルには新開発の大型ブレーキシステムが搭載されている。用意されるオプションは、レッドキャリパーとタングステンカーバイドコーティングされたブレーキディスクだ。
RSパフォーマンスモデルには10ピストンキャリパーのセラミックブレーキがオプションとして用意され、そのキャリパーはアンスラサイトグレーまたはレッドにペイントされる。
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全世界299台限定の特別なグローバル限定モデル
また、今回のS/RSパフォーマンスの追加に合わせて、アウディ・エクスクルーシブの特別装備とオプションを標準装備した、世界299台限定モデル「RS e-tron GTパフォーマンス・エクスクルーシブ・エディション」を日本で25台のみ限定発売する。
パフォーマンス・エクスクルーシブ・エディションは、アウディ・エクスクルーシブ専用カラーのアラビカグレーメタリックのボディと専用ホイールを採用し、高級感と力強さを際立たせている。また、前後異径タイヤが接地感を向上させ、高い制動力と耐熱性を誇るセラミックブレーキとアンスラサイトグレーのブレーキキャリパーを採用している。また、アクティブサスペンションとオールホイールステアリングを標準装備し、乗り心地や取りまわしだけでなく高速域の安定性も向上させた。
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インテリアは、ミントグレーとモラバイオレットが配された表情豊かでスタイリッシュな雰囲気を演出し、ベンチレーションとマッサージ機能で快適性を高めている。また、アコースティックガラス、プライバシーガラス、e-tronスポーツサウンドなどを含む「テクノロジーパッケージ」や、先進のスマートパノラマガラスルーフを搭載している。
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それぞれのモデルの価格は、Sモデルが1728万円、RSパフォーマンスモデルが2469万円、RSパフォーマンス・エクスクルーシブ・エディションが3129万円となっている。
アウディにおける電動グランドツアラーのフラッグシップである新型e-tron GTシリーズが、フラッグシップの名に恥じないということが、今回のハイパフォーマンスモデルの追加で改めて証明された。これらのモデルが電動グランドツアラーというカテゴリーのなかで最高峰の選択肢となっていくことは言うまでもないだろう。