この記事をまとめると
■キャデラックがコンセプトカーの「エレヴェイティド・ヴェロシティ」を発表した
■「エレヴェイテッド(上昇・高揚感)」と「ヴェロシティ(疾走感)」を体現している
■将来的に市販化されるキャデラックへとインスピレーションを与える可能性のあるモデルだ
キャデラックの伝統と高級EVの未来を融合したモデル
キャデラックは、2025年8月14日、EVハイパフォーマンスクロスオーバー「Elevated Velocity(エレヴェイティド・ヴェロシティ)」を発表した。このコンセプトカーは、究極の性能と先進技術、職人の手によるラグジュアリーさを集約している。印象的な内外装からもたらされる体験「エレヴェイテッド(上昇・高揚感)」と、リフトアップされた車体でオフロード走行の実現「ヴェロシティ(疾走感)」というふたつの価値を実現する。
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ダイナミックとラグジュアリーを追求したエクステリア
エレヴェイティド・ヴェロシティは、セレスティックやリリックで確立されたキャデラックらしいデザイン言語をさらに進化させ、EVにおける高性能ラグジュアリーSUV市場の増え続ける需要に応えるため、将来的に市販化されるキャデラックへとインスピレーションを与える可能性を示している。
エクステリアは、効率的な2+2キャビンを備えつつ、オンロードから砂漠地帯に至るまでの走破性と美しさを両立している。流麗なフォルムは空力効率を最適化し、ダイナミックなプロポーションと堂々としたスタンスが圧倒的な存在感を放っている。エクステリアカラーは、氷河から着想を得たヴェイパーブルーを採用し、赤内装とのコントラストが究極の性能を際立たせている。
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最先端の移動技術とデザインが両立した多彩なモードを搭載
・ウェルカムモード:車両に近づくと車内が白く光りながらガルウイングドアが開く。ステアリングのスクリーンには砂漠の映像が、ダッシュボードにはキャデラックとVシリーズロゴが映し出される。
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・エレヴェイティドモード:この自律走行モードでは、ペダルとステアリングが格納され、車内外の気温とドライバーの体温が表示される。インテリアの赤いアンビエント・ライトやカウルに映し出される映像が、呼吸や動作と連動してドライバーのサポートを行う。
・ヴェロシティモード:インテリア照明がクールホワイトになり爽快感を演出。フロア照明は光量が抑えられて運転に集中しやすくなる。ステアリングのスクリーンには、速度や時刻、バッテリー残量、温度を表示。カウルディスプレイに拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)ナビゲーションが投影される。
あらゆるドライビングモードでEV性能を発揮してスリルを味わえる
大径ホイールとリフトアップされたデザインは、地形の攻略だけでなくラグジュアリーなオンロード走行も提供する。
・e-ヴェロシティモード:現行のVシリーズのVモードを進化させた機能であり、オンロードの激しい走行に最適だ。
・テラモード:エアサスペンションが車高を上げ、オフロード性能を発揮する。
・サンドビジョン:既存のナイトビジョン技術に類似した機能で、砂嵐の中でも視界を確保できる。
・エレメンツ・ディファイ:車両を振動させ、ほこりや砂などを除去して外装を清潔にする機能。
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なお、コンセプトモデルであるエレヴェイティド・ヴェロシティの市販化は未定である。しかし、こうして積極的に将来の方向性を提示する姿勢があるからには、今後に登場する新型モデルにいずれかの要素が落とし込まれる可能性は高い。我々をワクワクさせてくれる市販車を登場させてくれることに期待したい。