この記事をまとめると
■HSVマルーGTSRはスーパーチャージャー付きV8エンジンを発揮する異端のトラック
■公認チューナーHSVによるもので最高出力は580馬力を発揮
■実用性の高いピックアップボディを備え価格は約10万ドルとなっている
過激すぎるピックアップトラック
アメリカ人にとって、ピックアップトラックをチューン&カスタムするのは日常茶飯事。数百馬力のトラックがブイブイいわせていても、さほど珍しい光景でもありません。が、南半球オーストラリアの地で発見された580馬力/740Nm、しかも6速MTでかっ飛ばすトラックとなると、ちょっと意味がわかりません。どんだけ羊を載せるんだ? とか、想像するだけでニヤついてしまうのです。
不思議だけど、ちょっと気になるトラックはHSV Maloo(マルー)GTSRと呼ばれるモデル。このHSVはホールデン・スペシャル・ビークルの頭文字で、オーストラリアの自動車メーカー、ホールデンと、優勝請負人のあだ名で有名なトム・ウォーキンショーが共同で設立したファクトリーです。
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HSVは、日本のガラパゴス現象かのように、独自の進化を遂げたスペシャルマシンを数多くリリースする公認ファクトリー。たとえば、オールドファンには懐かしのホールデン・コモドアをベースにスペシャルチューンを施したり、フルサイズセダンのグランジ、クロスオーバーSUVのアバランチまで、あたかもメルセデス・ベンツに対するAMGかのようにチューニングを施しているのです。
そして、自身が腕っこきのレーサーだったウォーキンショーのコミットらしく、「GTSR」シリーズはレーストラックでも通用するガチなチューンアップが特徴。マルーGTSRはシビックに似通ったサイズの車体に、6.2リッターのV8を搭載するってところからイッちゃってます(笑)。しかも、スーパーチャージャー付きで580馬力/6150rpm、740Nmものトルクを3850rpmで発生させるという、ちょっと昔のグループCカーみたいなパワー。
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