しっかり使えるボディにゴージャス装備と要素てんこ盛り
フロントはコンベンショナルなストラットで、リヤにはマルチリンク。ちなみに、ホールデンはGMグループではあるものの、マグネティックライドコントロールは装備していません。それでも、フロント255/35R20・リヤ275/35R20のコンチネンタル・スポーツコンタクト5Pを履きこなせるとされています。もちろん、電子制御デバイスは全部載せといっていいほどで、ブレーキバランス、ローンチコントロール、トルクベクタリングなど、580馬力をカジュアルに楽しめること請け合い。
そして、ピックアップトラック(HSVとしてはユーティリティクーペと称しています)としての性能は、最大積載量500kg、牽引能力1500kgでそれなりの使い勝手はありそうです。
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また、アルカンタラをふんだんに使ったインテリアトリムや、8インチのタッチディスプレイ、インフォテイメントシステムなど硬派なチューンドカーらしくないゴージャス装備も抜かりなし。ますます、ユーザーの顔が見えなくなりますね(笑)。
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もっとも、マルーGTSRのお値段はおよそ10万ドル(約1500万円)と、気軽に買える値段ではありません。また、生産台数が限られることもあり、歴代HSVモデルは中古車にプレミアがつくのがデフォ。なかには3000万円の値が付いたものもあるので、新車のハードルは高いもののリセールバリューは大いに期待できるということ。
トラックのフルチューンは、一見すると意味不明ではありますが、ここまで徹底的にしてもらえるとむしろすがすがしささえ感じるもの。我が国のドリ車や峠仕様とニュアンスは違うものの、通底している熱いカスタムマインドは世界共通といったところでしょうか。