中国車が話題にのぼりがちなアジアのモーターショーで日本車の勢いが凄い! インドネシアでみた「やっぱり日本車」感 (2/2ページ)

いままでのような勢いを感じない中国系メーカーの展示

 一方の中国メーカーも、BYDオート(比亜迪汽車)が、すでに欧州やブラジルでラインアップしているコンパクトBEV「シーガル」を「ATTO1」として発表、上海汽車系のウーリンも、BEVとPHEV(プラグインハイブリッド車)をラインアップする新型ミニバンを発表ししていた。しかし、、世界的なBEV販売の息切れ傾向も反映してか、HEVをメインにしているメーカーも多く、GWN(長城汽車)では、T300というSUVにディーゼルエンジン搭載車を追加するなど、BEV一辺倒というわけでもなかった。

 華やかさというか目立ったかどうかというところでは、今回は日系ブランドに軍配があがったように見えた。

 これをもって「日系ブランドの逆襲」や「BEVでも積極攻勢」などとするのも早計のように思えるのだが、あくまで会場内での話題性に限れば、「攻める日系ブランド、元気のない中国系ブランド」という表現ができるかもしれない。

GIIAS 2025は国際色豊かなモーターショーになっていた

 ここ最近は三菱エクスパンダーに対してスターゲイザーというように、会場内でも三菱自動車とガチンコ勝負を挑んでいた韓国ヒョンデは、今回、三菱自動車とは展示ホールがかなり離れていることもあってか、2025年2月にジャカルタ市内で開催された「IIMS2025(インドネシア・国際モーターショー)」でお披露目したスターゲイザーの派生モデルのようなものを焼き直して展示していたぐらいで、いつになくおとなしさが目立っていた。

 欧州系ブランドはいずれもBEVは「とりあえず展示した」程度となっていたが、フォルクスワーゲンはID.Buzzで注目を浴びようとしていた。

 久しぶりにアメリカ系としてフォードがブースを構え、4気筒エンジン搭載ではあるがマスタングのインドネシアでの発売を発表していた。

 GIIASでは、ここのところは中国系ブランドばかりが目立っていたが、日本車が全般的に存在感を見せ、アメリカ系が復活するなど、久しぶりに国際ショーにふさわしいバラエティに富んだ内容となっていた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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