ドアを開けるとシワッシワ! 布製ボディってどういうこっちゃ? 奇才クリス・バングルが作ったBMW「ジーナ」が謎すぎるコンセプトカーだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■BMWはかつて「GINA(ジーナ)」というコンセプトモデルを発表している

■最大の特徴は特殊な布でボディができている点だ

■デザイナーのクリス・バングルが従来の常識に対する問いかけをした1台であった

ボディが”布”でできたコンセプトカー

 コンセプトカーにはオモシロ機能が盛り込まれているモデルが少なくありません。2008年にBMWが発表した「GINA(ジーナ)」は、布、もっと正確に言えば伸縮自在なスパンデックスをボディのアウタースキンに使ったモデル。なにが面白いかというと、伸びたり縮んだりする布の特性を活かしたボディの変形でしょう。デザインしたのはBMWのビックリデザイナーだったクリス・バングルその人です。

 ジーナは2008年発表とされていますが、じつは2001年から開発が始まったとされています。こだわりのデザインのためだけに7年もかけたのか、と思われがちですが、真相はアウタースキンの布の開発、そして後述するコクピットの機構についての試行錯誤にそれだけの時間がかかったと噂されています。

 アウタースキンに使われた布は、前述のとおり伸縮自在な素材であり、アルミやカーボンで作られたフレームに、あたかも帆布かのように張られています。ボンネットからサイドパート、そしてリヤエンドに至るまで継ぎ目が巧みに隠されているため、ジーナは近くで見るまで一塊の彫像かのような佇まいを見せてくれるのです。

 それでも、ドアを開けばガルウィング風に持ち上がり、初めて「ここで継いでいるのね」とわかるはず。前方のヒンジにシワがよることで布製アウターであることも見て取れるでしょう。

 また、ボンネットに継ぎ目がないことも不思議なポイント。

「ははぁ、コンセプトカーだけにエンジンレスかいな」と思いきや、フード上の中央にある峰、稜線が継ぎ目となっており、フードは真ん中からくぱぁとばかりに裂けるのです。すると、実走用のV8エンジンがチラっと見えるという仕組み。これぞ、ジーナが生き物かのように見える一幕かと。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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